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sapphism_no_gensou:3492

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[Chloe] ん……。

[Narration] 唇を重ねて、舌を絡め合う。目を閉じて、口づけを受け入れるクローエの顔を、杏里の手が撫でる。

[Chloe] はぁ……。

[Narration] 舌と唇が離れて、互いに息をつく。色づくような吐息を。

[Narration] 閉じていた目を開けて、クローエが杏里を見つめる。そのまま、唇に笑みを浮かべる。クローエの、キスの後のいつもの仕草だ。

[Chloe] ふふ……。

[Narration] 少し細めているのに、引き込まれるような深みのある青紫の瞳。そこに視線をとらわれたまま、杏里は尋ねる。

[Anri] なんで、いつも笑うの?

[Chloe] 嬉しいからよ、杏里のキスが。……納得しないでよ、ごまかしているんだから。

[Anri] え? あ?

[Chloe] それだけじゃないの。今日は理由を教えてあげる。だからもっと感じさせて。もっと、もっとよ。

[Narration] そのおねだりはいつもと同じ、杏里がよく知っている、身体を開いてくれる気になった時のクローエのものだ。

[Narration] 安堵の小さな息をついてから、杏里はうなずいた。

[Anri] じゃあ、感じさせてあげるよ。いっぱい、いっぱいね。

[Narration] 踏み段に腰掛けたままのクローエの二の腕に手をそえて、ゆっくりと背中を書架に預けさせる。

[Narration] そして、ゆっくりと上着とブラウスのボタンをはずしていく。現れた肌に、口づけていく。

[Chloe] はぁ……、ん、あ……。

[Narration] 本人がブラをつけるのを厭うほどの控えめでなだらかな乳房に舌を這わせる。その先端を口に含む。

[Chloe] んん、はぁ……。

[Narration] 歯を使った刺激に、わずかに身体を震わせて息を吐くクローエ。頬を上気させて、杏里からの刺激に身を委ねている。

[Narration] 胸を口で責め、脇腹や背を掌でなで回す杏里の目に、クローエの胸元の十字架が入ってくる。

[Narration] 装飾の少ない、無骨ともいえるものだ。それを見て、杏里に、先ほどのクローエの言葉が思い起こされる。

[Anri] (信じているって、クローエは言ったんだ……。そうだね、クローエ、その気持ちはきっと、ただの盲信なんかじゃないよ……)

[Narration] よりいっそうの愛おしさを込めて、杏里はクローエを責め立てた。

[Chloe] ん……、あ、はぁ……、あ……。

[Narration] クローエは胸を上下させながら、時折、杏里の髪に指を伸ばす。ゆっくりと絡ませてから、梳き通す。

[Narration] 杏里からの快感が大きくなった時に宙を漂わせる以外は、自分の身体に埋まった杏里の頭に目を落とす。

[Chloe] はぁ、はぁ……、ねぇ、杏里……。

[Anri] ん?

[Narration] 浮かされたようなクローエからの呼びかけに、杏里は顔をあげる。

[Chloe] あ……、だめよ、やめちゃ、だめ……。

[Narration] クローエは両手の指を杏里の髪の中に埋めて、まるで幼子をたしなめるように言う。杏里は少し笑って、その言葉に従う。

[Chloe] ん、そ、そう……。

[Narration] 胸や腹を、唇と舌でなぞりながら、杏里はクローエのスカートの中へと手を伸ばす。

[Narration] 太股を、撫で回しながら這い上がっていく。やがて、小さな布に覆われた場所へとたどり着く。

[Chloe] あ……。

[Narration] 指で、布越しに陰毛の感触を楽しむ。ゆっくりと開いていくクローエの脚の隙間に指を潜らせて、すでに熱を帯びている場所を探る。

[Chloe] はぁ……、あぁ……。

[Narration] クローエの吐息にひかれて、杏里は先ほどの言葉の続きを気にしてみる。

[Anri] クローエ……。

[Chloe] だめ、杏里、だめよ……。胸が、寂しくなるの、だめ……。

[Narration] 胸から唇が離れたことに不満を表すクローエ。

[Anri] すぐに戻るよ、クローエ。だから少しだけ、腰を浮かせて……。

[Chloe] んん……。

[Narration] わずかに眉を寄せて、クローエは踏み台の手すりに腕をかける。

[Narration] こういう時は、身体をほんの少し動かすことさえ嫌がるのがクローエの常だった。そう知っているから杏里は、すばやくクローエのパンティを腰からおろす。

[Anri] はい、いいよ。

[Narration] そう告げて、クローエの頬を舌で撫でる。クローエはまた、身体を踏み台と書架に預け、杏里に委ねる。

[Narration] 杏里は、おろしたパンティを片方の脚から抜き取る。丹念に、つま先、ふくらはぎに愛撫を加えながら。

[Narration] そして、スカートを持ち上げればそれだけで、露わとなるクローエの花園へと向かうことにした。

[Narration] クローエの片足を抱え上げ、自分の肩に乗せる。まくり上げられたスカートの下からのぞく秘裂が、持ち上げられた脚にひきずられてほつれる。

[Narration] わずかに開いた隙間は、図書室に射し込む午後の太陽の光を、粒に変えて反射する。それは、すでにクローエの秘部が潤み始めている証拠だった。

[Chloe] 杏里、お願い……。

[Anri] ウィ。

[Narration] 見とれていた杏里の愛撫が、クローエの促しによって再開される。

[Chloe] あぁ……、はぁぁ……。

[Narration] 指が浅く、秘裂の中に潜り込み、蜜をかきだす。

[Chloe] ふぁ……、んん……。

[Narration] 胸への愛撫は間断なく続き、乳房はこね上げられ、乳首は舌の上で踊る。谷間で揺れる十字架の鎖が細い金属音をたてる。

[Narration] 図書室の高い天井に、遙か果てにある壁に、物言わぬ書架に、その音とクローエの吐息が染みわたっていく。

[Narration] 静寂をかき乱す騒音ではなく、それは、音楽だった。空間に微量だけ存在し、自らの思考と情感を決して妨げない、音楽。

[Narration] それが、杏里の愛撫ととけあって、クローエにはたまらなく心地よかった。

[Narration] だから、まだ、明かしていないことを話したくなった。

[Chloe] 杏里……、あ……、ね、そのまま聞いて、やめちゃだめよ……。

[Anri] ウィ、マドモアゼル。

[Narration] 杏里は短く応えて続ける。

[Chloe] あ、はぁ、杏里、あのね……。

[Anri] うん……。

[Chloe] あ、ぁ……、杏里って……、はぁ……。

[Narration] 秘裂に差し入れられた細い指が、クローエの中で動くたびに、吐息がもれる。それでも、クローエは言葉を続ける。

[Chloe] 似てるの、そっくりなのよ……。

[Anri] 誰に?

[Chloe] ん……!

[Narration] 答えを促しながらも、責め立てていた杏里の指先はその時、陰核を強く弾いた。そのために、クローエの言葉が途切れる。

[Narration] 杏里は、少しだけピッチを緩めて、クローエの言葉を待つ。胸のうちで強くなりすぎた炎が収まってから、クローエは再び口を開く。

[Chloe] はぁ……。あ……。

[Narration] しかし、杏里が乳首を噛んだために、また吐息に戻る。

[Chloe] ふ、あ、はぁ……ぁ。

[Narration] 陰核を押し込む、菊座をいじる。杏里はクローエを頂に導きながらも、言葉を促せるポイントを探して、愛撫を続けた。

[Chloe] あ、あぁ……、そう、そうよ……、はぁ……、杏里……。

[Narration] クローエの口から、吐息以外の、意味のある言葉が漏れる。

[Narration] あなたに……、初めて会った時、ん、あ……。

[Narration] ……お兄様が、帰ってきたのかと思ったわ……。

[Anri] ……?

[Narration] 杏里は、指先を止めずに、クローエの言葉に耳を傾ける。

[Chloe] そっくりだったのよ、本当に……。顔立ちが、……それに、わたしに、話しかけてきた時の雰囲気が……。

[Narration] 吐息を交えながら、クローエは言葉を続ける。

[Anri] そう、なんだ……。

[Chloe] はぁ……。ええ……。すぐに、人違いだってわかったけど……。

[Chloe] ん……、ケフィに従うパリカリ……、そんな風に、思わせるとこが、一緒だった……。

[Anri] ケフィ……? 従うパリカリ……?

[Chloe] わたしの、国の、言葉よ……。

[Anri] なんて、意味?

[Chloe] ……バカな、ひと……。

[Narration] クローエは杏里を見下ろして笑った。

[Chloe] ……そういう意味よ……。……んん!

[Narration] 少し、強めに陰核を吸った。杏里を包み込もうとするクローエに、わずかばかりの反発を、込めて。

[Narration] クローエが杏里に教えた意味は、おそらく、本来のものではないだろう。しかし、クローエが杏里を、そして兄を、そのようにとらえているのは確かに思える。

[Chloe] あ……、混乱したわ……、同じ、顔して、わたしに踏み込んでくるんだもの……。

[Chloe] そして、身体を求めてくるんだもの……。

[Anri] ボクはクローエの身体だけがほしかったんじゃない!

[Narration] 思わず、叫んで顔を上げた。その杏里の視線を、クローエは書架にもたれたままの姿勢で受け止めている。

[Chloe] ……だめよ、杏里、やめちゃだめ。ね、続けて……。

[Anri] ………………。

[Narration] クローエの身体に戻る杏里の髪に、クローエの指が入る。

[Chloe] ……わかってるのよ、杏里。この人が、お兄様なんかじゃないってことは、もう、とうに……。

[Chloe] 触れる指も、唇も、舌も、全然違うもの……。この髪も、この頬も……。声も、吐息も……。

[Chloe] あ……、でも、わたしにも混乱してた時があったのよ……。

[Chloe] あなたが杏里だって、今は、ちゃんと知ってる。

[Chloe] こうして抱いてくれたあなたのおかげで、気づいてる。

[Chloe] わかっているのよ……。

[Anri] クローエ……。

[Narration] 杏里を見下ろすクローエは微笑むと、少しだけ身体をずらして、腰を前へと押し出した。

[Narration] 杏里はその意図を察する。お話はもうお終いだから、そう彼女は告げたのだ。

[Chloe] ……ん!

[Narration] 舌を秘裂に突き入れて、蜜をすくった。そして、蜜をたたえたままのその舌で、クローエの身体中に遠征を始める。

[Chloe] はぁ……、あぁ……。い、いい……。

[Narration] 話を聞いていた間中、キープし続けてきた高さを、さらに押し上げていく。

[Chloe] ふぅん、はぁ……、あ、ん、ぁ……。

[Narration] 指を踊らせ、舌をふるい、息をふきかけることで、杏里はクローエを奏であげていく。

[Chloe] ん、あぁ……、はぁ、……あ。

[Narration] 時折、首をそらせて白い喉を震わせる。それでも、密やかに喘ぎを織りまぜた吐息をもらしながら、クローエは高みへと向かっていく。

[Chloe] ん、んん、あ……、はぁ、あ、い、いぃ……、杏里……。

[Narration] 内股へキスを降らせながら、仕上げへのタイミングを計る杏里の名を、クローエは呼ぶ。杏里は応えずに、行為に没頭する。

[Chloe] はぁ……、あ……、ん、ふぅん。杏里、杏里……。

[Narration] 名を呼びながら黒髪をかき回すクローエの手に、杏里は自分の掌を重ねる。

[Chloe] ん、ふぁ……、あ、杏里、あん、あぁ……。

[Narration] 陰唇を指で押し開いて、中の蜜をかきだし、襞を擦りたてる。

[Chloe] あぁ、あ……、ん、ぅはあ……、う……、ふぁ……、あ、あ……ん……り……。

[Narration] そして、杏里は充血して露わになり、その瞬間を待っている陰核に口づける。

[Chloe] あ……、あぁ、あん、んん! ぁ…………。

[Narration] 昇りつめた証として身体を強ばらせ、杏里の髪をつかむクローエ。そして、息を長く吐きながら、書架へと体重を預けていった。

[Narration] そして、いつものように、クローエは杏里に自分の服を整えさせる。その間、ずっと書架にもたれかかったまま。

[Narration] ブラウス、そして上着と、そのボタンをつけてく杏里を見つめている。時折、目をつむり、また開く。茫洋とも穏やかともつかない、緩やかではある視線。

[Chloe] ねぇ、杏里……。

[Narration] ボタンをつけおえた杏里が、踏み台のそばに腰をおろしてから、クローエは声をかけた。杏里が視線をあげる。

[Chloe] あの娘のこと……。

[Chloe] 主に祈ってあげましょうか。

[Anri] 祈る……?

[Chloe] そう。一緒にお祈りしましょ。あの娘を助けたまえ、救いの御手をさしのべたまえって……。

[Chloe] それすれば、後はあの娘がどうなろうと、それは主の思し召しよ。

[Anri] ………………。

[Anri] (神の思し召し……、神のみぞ知るってことか……。あとは神頼みって……)

[Anri] 主、か……。

[Anri] (祈れば、アイーシャを無実にしてくれるだろうか。罪と嘘を許してくれるのだろうか)

[Chloe] あなたは不信心者だけど、私は違うもの。一緒に祈ってあげるわよ。

[Anri] そうだね……。

[Narration] 自問の答えはわかっていた。

[Anri] それじゃきっとなんにもならない。

[Chloe] ……。

[Narration] 杏里の言葉に、クローエはほんのかすかな笑いを浮かべたように見えた。

[Anri] アイーシャの無実を信じたい、けど……、そう盲信できないみたいだ。

[Anri] でも、アイーシャという女の子を信じることはできるんだ。何か、ボクに嘘をつかなきゃならない理由があるのかもしれない。

[Anri] 言えなかった秘密があるのかもしれない。きっと、お祈りだけじゃなんにもならないよ。

[Anri] ボクが彼女を問いただす。懺悔も告白も、ボクが受け止めたい。そうするしかないと思うんだ。

[Chloe] ……やっとわかったのね。しょうのない人。

[Narration] クローエはため息をついて杏里の髪を撫でた。書架にもたれたまま、目を閉じる。

[Anri] ……ありがとう、クローエ。

[Narration] その耳に杏里の声が届く。

[Chloe] お礼なんていいわ。いいから静かにここから出ていって。少し、眠りたいの、疲れたから。

[Anri] ……うん、おやすみ、クローエ。

[Narration] その頬に優しく口づけてから、杏里は立ち上がり、図書室を後にした。

sapphism_no_gensou/3492.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)