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sapphism_no_gensou:3191

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[Anri] あぁ、今日は素晴らしい一日だった……。

[Narration] 湯船の中で体をゆるやかに泳がせながら、杏里はそうつぶやいた。

[Anri] 多少のとまどいはあったけど、キミとの出会いは果たせたよ。

[Narration] 杏里は少しづつ、泡でうまった湯船の中に沈んでいく。

[Anri] おまけに……。

[Narration] 水音とともに、杏里は立ち上がる。声はバスルーム中に反響する。

[Anri] ああ、今度の日曜日はキミとボクだけの時間だ!まったく上首尾だ! ここまでうまく行くなんて思わなかった!

[Anri] ふふふ、アイーシャ、キミを選んだボクの勘は正しかったよ。さ、日曜はどんなキミを見せてくれるのかな。

[Narration] 杏里は不敵に微笑むと、シャワーで泡を落として、バスルームを出ていった。

[Anri] あー、いいお湯だ! 素晴らしいね!今日のお風呂は格別だね!

[Anri] ついにその秘密にたどりついたんだ、アイーシャ。キミが本当の姿を隠すためにサードクラスの制服をまとっていたとは気がつかなかったよ。

[Anri] しかし、ついに秘密のヴェールはあばかれた。ボクの前では、どんな嘘もごまかしも通用しないのさ。

[Anri] ああ、可愛いアイーシャ、キミが年下だったなんて! その真実を知った瞬間、すぐにでも会いにいきたかったよ。

[Anri] 残念ながら、今日は会えなかったけど……。明日はきっと、会いにいくからね、アイーシャ。

[Anri] さ、そのためにも、今日は早めに寝よう。明日、一番にキミに会えるためにね。

[Narration] 杏里はそう言うと立ち上がり、シャワーで泡を落として、バスルームを出ていった。

[Anri] あーーーーー、いいお湯だ!

[Anri] 今日も一日よく頑張ったな。それだけ、お風呂が気持ちいいってもんだ。

[Anri] それにしても、やっぱりヘレナは頼りになるな。PS直通の情報を教えてくれるんだから。

[Anri] シュヒギムとボクの愛へのあいだで揺れる心、職務への熱意ゆえに頑ななそれが緩やかに柔らかにほどけていくさまは本当に色っぽいんだから。

[Anri] それにしても、PSが犯人を男とは限らないって考えていたなんて。PSの連中は気にくわないけど、重要な情報だろうな。

[Anri] きっと、かなえさんの推理にとっては。

[Anri] ヘレナには今度、思いっきり感謝の気持ちを伝えておこっと。

[Anri] ……それにしても、ニコルから聞いた話は妙だったな。

[Anri] 確かにニコルは賢い子だけど……。

[Anri] アイーシャの制服はどこをどうみてもサードクラスのものだったからな。

[Anri] でも、ニコルの勘違いなのかな、ほんとに……。

[Anri] 仮に、アイーシャの妹がファーストクラスにいたとしても……、その子を守るわけにもいかないよなぁ。

[Anri] はあぁ……。

[Anri] 結局、図書室での捜査も芳しいものではなかったな。

[Anri] アイーシャへの謎は深まるばかりだ。

[Anri] 秘密は女の子とをとても魅力的にしてくれるはずなんだけど……。

[Anri] その秘密で彼女がボクより年下になるわけじゃないもんなぁ……。

[Anri] 成果があったのかな? よくわかんないけど、とにかく、今日一日はこれで終わりか……。

[Anri] ま、なんとかなるか。さ、明日も頑張ろ。

[Narration] 杏里はそうつぶやくと立ち上がり、シャワーで泡を落として、バスルームを出ていった。

sapphism_no_gensou/3191.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)