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sapphism_no_gensou:2713

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[Alma] あっ……や、あはぁっ!杏里様ぁ……っ!

[Narration] 杏里が積極的に動き出すと、たちどころに攻守は入れ替わった。

[Narration] もともと杏里は攻める方が趣味であったし、アルマはまだまだ何も知らないのであるから、これは当然である。

[Anri] どう、アルマ。今日は最後までするからね。

[Alma] やはぁっ、……うん、やっ、いやん……!

[Narration] 敏感な部分を責めたてられ、アルマはまともに返事もできずにいる。

[Narration] 杏里の指は早くも下着の裾から入り込み、淫猥に濡れた秘裂をかき回していた。

[Narration] 時折、爪が自己主張をはじめたばかりの突起をかすめるたび、アルマの腰がビクンと跳ね上がる。

[Alma] ああっ……杏里様、だめ……こんな、こんなの……わたし、おかしくなってしまう……!

[Anri] 平気さ、ボクがついてる。

[Narration] 無責任に請け合って、杏里は更に愛撫を加速した。

[Alma] ううんっ……あっ、いや、いやいや……!

[Alma] 杏里様、わたし……怖い!体中が、しびれたみたいになってるんです!

[Anri] いいんだよ、それで。そのまま身を任せてしまって大丈夫だから。

[Narration] 女のツボを攻めることにおいて、杏里は天性のテクニックと老練と呼んでさえいいような経験を持っている。

[Narration] セックスに対する最後の理性のたがも、アルマが自分から外した。

[Narration] もはやアルマに、この天国とも地獄ともつかない快楽から逃れるすべなどなかったのである。

[Alma] ああっ、すごい……すごい、こんなの、初めてです……わたし!

[Anri] ……どこがいい?

[Alma] ああっ……ぜ、全部……全部です!でも……ああんっ、でもっ……。

[Narration] アルマは自分の股間に指先を押し当てた。

[Alma] こ、ここ……杏里様に教えていただいたところが……すごい……!

[Anri] ここかい?

[Narration] ぴん、と爪先が突起をはじく。アルマは短く悲鳴をあげた。

[Alma] そう、です……!クリトリスが……ああっ、すごく、腫れてしまって……!

[Anri] かわいそうに……窮屈だろう?じゃあ、いまむいてあげるよ。

[Alma] え……むく……って、何です、か?

[Narration] 息も絶え絶えにアルマが訊く。杏里は悪戯っぽく微笑んで、指をアルマのフードにあてがった。

[Alma] ──あっ!?

[Narration] そのまま、ぐいっと上にずらす。アルマの最も感じる花芯が空気にさらされた。

[Alma] あっ、ああっ!?やっ、いやああっ!!

[Narration] じんじんと痛みにも似た快楽に、アルマは痙攣したように動きを止める。

[Narration] 半ば夢の中をさまよう瞳は宙を見つめ、唇のはしからこらえきれない涎が糸を引いた。

[Alma] か……はあっ!

[Anri] ……ごめん、ちょっと刺激が強すぎたかな?

[Narration] 苦笑しつつ、杏里は愛撫の手を弱めた。が、すでに火のついた身体には、それは逆に残酷な仕打ちであったらしい。

[Narration] アルマは切なそうな目で杏里を見た。

[Alma] あ、杏里様……わたし……わたし、おかしくなってしまいそう……。

[Alma] どうしていいのか、わからない……。でも、でもおかしくなってしまいそうで怖い……!

[Narration] すすり泣くように懇願する。

[Alma] お願いです、杏里様……たすけて。このままにされたら、わたし本当におかしくなってしまう!

[Anri] ……そうか……。

[Narration] 今度は杏里は愛撫の手を弱めなかった。そのかわり、ゆっくりと快楽を引き出すように、緩やかな動きを繰り返す。

[Alma] あっ、ああっ、あんっ……!杏里様……ああっ、いいっ、杏里様!

[Narration] 再びアルマが身もだえを始める。苦しげな喜びの声が、暗い室内に響き渡った。

[Anri] アルマ……すごいね、アルマのここは。まるで洪水じゃないか。

[Alma] ああ……いや、恥ずかしい……!わたし、まるでおもらししたように……。

[Alma] 濡れる……と、杏里様に教えていただきましたけれど、こんな……杏里様、わたしおかしいのでしょうか?

[Anri] うーん、どうかな……?

[Narration] もったいぶって首をひねると、みるみるアルマの目に涙が盛り上がった。

[Alma] お……おかしいのですか?わたし、やっぱり、へんなのですか?

[Anri] ああ、ごめんごめん!

[Narration] 杏里はあわててアルマを抱きしめる手に力を込めた。

[Anri] 別におかしくないよ。女の子は誰だって、気持ちよくなったらこうなるんだから……。

[Alma] そう……なのですか?

[Anri] そうだよ、ボクだってこうなる。

[Narration] 子供に諭すように杏里は優しく説明した。

[Anri] ごめんね……アルマはまだ何も知らないんだもの。あんな意地悪なこと、言っちゃいけなかったね。

[Alma] あ……いいえ……。

[Narration] ようやく落ち着きを取り戻し、アルマは微笑んだ。

[Alma] いやだ……わたし、本当に子供みたいですね。杏里様も呆れたでしょう……?

[Anri] 呆れる? まさか!

[Narration] 杏里はちゅ、とアルマに口づけをする。

[Anri] ますます好きになった……。

[Narration] アルマは真っ赤になったが、嬉しそうに口づけを返した。

[Alma] ……あんっ!

[Narration] アルマの秘部に差し入れられた手がわずかに動いた。思い出したようにアルマの身体がぶるぶると震える。

[Alma] なんだか……不思議……。

[Anri] なにが?

[Alma] その……こうして、杏里様に抱かれていると、なんだか安心するんです。

[Anri] へえ……こんなことしても?

[Narration] 秘裂に沿って指が這う。アルマは再びびくびくとなった。

[Alma] あっ……はい……。変ですよね、普通なら人に見せたり……まして触られるなんて、想像しただけで恥ずかしいところなのに……。

[Alma] こうして……あっ、……杏里様に触られていると……やん、……なんだか、嬉しい……。

[Anri] アルマ……。

[Narration] 杏里は愛おしそうに彼女を見て、そっと囁いた。

[Anri] これ以上はアルマが可哀想だね。そろそろ、最後までいこう……。

[Alma] あ……イク……というものですか?

[Anri] そう、一緒に気持ちよくなろう。

[Alma] ああっ……あっ、杏里様っ!

[Anri] アルマ……ああ、アルマ!

[Narration] ふたりは完全に衣服を脱ぎ捨て、互いの体温を交換するように肌を密着させていた。

[Narration] 脈打つ鼓動までが、それぞれの性感をヒートアップさせる。

[Alma] やあ……いいっ、あっ……すごいです……こんな、こんな……!

[Anri] はっ、はあっ、はあっ……アルマ!

[Narration] 杏里は己の秘裂をアルマのそこに押しあて、混じり合う体液のたてるぐちゅぐちゅという音を響かせていた。

[Narration] 強烈に自己主張するクリトリスが、擦れあい、変形し、押しつぶされ、痺れるような快感を伝える。

[Alma] ああ……わかります……杏里様のカタチがわかる……。

[Anri] ボクもさ……アルマのカタチがわかる。

[Alma] 恥ずかしい……すごく恥ずかしい……!

[Alma] でも、でも気持ちいいんです……!

[Anri] ボクもだ、アルマ!このまま、一緒に……。

[Alma] はぁん、杏里様ぁ──!

[Narration] 杏里が押さえ込んでいたアルマの絶頂への階段も、すでにあと一歩というところまで高まっていた。

[Narration] 徐々に言葉も少なくなっていき、杏里とアルマの、荒い息づかいと快楽に悶える声だけが響く。

[Narration] ──やがて、アルマの嬌声が断続的に短くなりだした。

[Alma] あっ、あっ、……ああっ、あっ!

[Alma] いやっ、なんだか……なんだかっ!すごく……ああ、このままじゃ……!

[Alma] 杏里様……これが……これがっ!?

[Anri] そうだよ、アルマ! イクっていうことなんだ……一緒に……いいかい?

[Alma] あっ、やっ、ふぅん……、あっ、もう、もうわたし……わたし、ダメです!

[Anri] はあっ、はあっ……あっ、ボクも……ボクも、もう──!

[Alma] あっ、あっあっあっ、ああ────っ!

[Anri] アルマっ、アルマ────っ!

[Anri] ……かわいかったよ、アルマ。

[Narration] 薄暗い室内で、悦楽の余韻醒めやらぬふたりは向かい合って立っていた。

[Narration] 生まれたままの姿で、この時が終わってしまうのを惜しむように。

[Alma] ……恥ずかしいですわ。

[Narration] くすりと笑って、しかしアルマはちょっと怒ったように続けた。

[Alma] でも……本当はわたしが杏里様をお力づけしようとしましたのに……。

[Alma] なんだか、途中からはわたしが杏里様に、その……されてばかりで。

[Anri] ……ああ。

[Narration] 杏里がびっくりしたような声をあげた。

[Anri] そうか、ボクが慰めてもらってたんだっけ?

[Anri] はは、途中からすっかり忘れてた!

[Alma] まあ!

[Narration] 拗ねたように睨み付けてから、アルマも笑い出した。

[Narration] そのうち笑いがやむと、杏里は深呼吸して表情をあらためる。

[Anri] ……でも、アルマには元気も勇気ももらったと思うよ。

[Alma] そう……ですか?

[Alma] そうだったら嬉しいのですけれど……。

[Anri] もう大丈夫さ。かなえさんのことは……やっぱりショックだけどね。

[Narration] 杏里の顔が曇る。アルマは、意を決して口をはさんだ。

[Alma] 杏里様……わたし、思うのですけれど。

[Alma] もし本当に天京院様が犯人だったとしても、杏里様はそんなことをした理由を聞いてあげるべきですわ。

[Anri] ……え?

[Alma] さっきの天京院様の様子は、なんだかすごく辛そうで……とても、悲しそうに見えました。

[Alma] それに、天京院様は悪い人に見えません。

[Anri] うん……そうだね。

[Alma] だから、あんなことをしたのは、きっと理由があると思うんです。

[Alma] だったら、杏里様が……杏里様だけは、ちゃんとその理由を聞いてさしあげるべきです。

[Narration] あつく主張するアルマに気圧されて、杏里は少しためらった。

[Anri] けど……かなえさんは、話してくれるだろうか?

[Alma] 大丈夫です、きっと。

[Narration] アルマがきっぱりと断言する。

[Alma] だって、お友達ですもの。

[Alma] 天京院様も、きっと杏里様のことを嫌いでなんかいらっしゃいませんわ。

[Alma] そうじゃなかったら、あんな悲しそうな顔はしなかったと思います。

[Narration] 迷いのないアルマの瞳に見つめられ、杏里は思わず笑みがこぼれた。

[Anri] アルマ……キミは強いね。

[Alma] ……え?

[Anri] それにとても頭がいい。キミに何か教えようなんて、なんでボクは思い上がっていたんだろう?

[Alma] そんな……そんなことありません。わたし、世間知らずで、本当に何も知らなくて……。

[Anri] でも、ボクの迷いを吹っ切ってくれたよ。

[Narration] 杏里のおもてには、いつもの陽気さとふてぶてしさが甦っていた。

[Anri] 学園長に報告する前に、もう一度かなえさんと会おう。

[Anri] こうなったら、納得がいくまでやめないぞ。

[Alma] ──はい!

[Alma] その方が──そうしていらっしゃる方が、ずっと杏里様らしいと思います。

[Anri] ありがとう、アルマ。ボクのかわいい天使……。

[Alma] まあ……!

[Narration] 月と星の明かりだけに照らされた室内で、ふたりは心を通い合わせたまま、見つめ合っていた。

sapphism_no_gensou/2713.txt · Last modified: 2013/06/01 22:49 (external edit)