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sapphism_no_gensou:2101

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[Narration] 杏里が訪ねると、ニキは嬉しそうに出迎えた。

[Narration] ひたむきに慕う視線を受けて、杏里の微笑みも優しくなる。

[Anri] ニキ、忙しくて、なかなか遊びに来られなくてごめんね。

[Narration] ニキはふるふると首を振ると、わかってると言いたげに笑った。

[Anri] あんな事件がなければ、もっとゆっくり出来るんだけどね……。

[Anri] どうだろう。何か耳寄りな話でもあった?

[Narration] ニキの表情が曇る。人に会うのが苦手な彼女が、どこかから情報を聞きつけるというのも難しいだろう。

[Anri] そうか……いいよ。そんな簡単にいくぐらいなら、PSがとっくに解決してるさ。

[Niki] ………………!

[Narration] 申し訳なさそうにしょんぼりしていたニキは、いきなり何かを伝えたそうにジェスチャーをはじめた。

[Anri] ん、なに、ニキ?

[Niki] ………………!

[Narration] 普通の人にはとても読みとれないニキの身振り手振りも、杏里にはときたま──本当にたまにだが、正確に読み解けることがある。

[Anri] え……と。あ? ぱ? ら?

[Anri] あ・っ・ぱ・ら・ぱ・ぁ……?

[Anri] ……うーん。

[Anri] ひょっとして……アンシャーリー?

[Narration] やや言いづらそうに訊ねると、ニキはこくこくと頷いた。

[Anri] アンシャーリーがどうかしたんだね?……わかった。彼女に会ってみるよ。

[Narration] ニキに約束すると、彼女は嬉しそうな顔をした。

[Anri] アンシャーリー……彼女が、何かしているのだろうか?

sapphism_no_gensou/2101.txt · Last modified: 2013/06/01 22:49 (external edit)