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sapphism_no_gensou:1281

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[Narration] ゴルフ場の茂みの下で、カモフラージュ用の小枝を持って、杏里とクローエが寝転がっている。

[Narration] その狭間には、例によって、ソヨンが狭っ苦しそうに挟まる。

[Chloe] 呆れたわ。

[Chloe] いきなり部屋におとずれて『ソヨンを護るために、ボクはいかなる犠牲もいとわないから、協力してくれ!』だなんて───

[Chloe] それであなた、自分だけ寝過ごすっていうのどういうことなの。

[Chloe] あたしたちはね、必死の思いでアルマ・ハミルトンを───

[Soyeon] まあまあ、クローエ先輩。

[Chloe] だめよ、ソヨン。甘やかすと、100倍に巨大化してつけあがるのが杏里・アンリエットという女なのよ?

[Chloe] そのくせ叱ったことは、その日のうちに忘却してしまうんだから。

[Narration] ソヨンの頼みに応じたクローエは、二人組みになって、アルマの周辺の警戒をはじめた。

[Narration] ウェルズが外に出たすきを狙って確認の電話をかけたり、医務室に行くふりをしてお腹を押さえつつ何度も部屋の前を往復したり……

[Narration] 一方、土曜の晩からプールを見張るはずだった杏里はというと───

[Anri] プールへ向かう前に、一風呂あびようと思ったんだよ。

[Chloe] どうして素裸で寝ていたのかしらね。

[Anri] 入浴後に、景気づけにニコルから貰ったワインをちょっとだけ……

[Anri] あと腹ごしらえにソフィア先生からせびったチョコレートを食べて……

[Anri] ついでにアンシャーリーがくれた目のさめるクスリを……

[Anri] で、気がつくともう朝になっていて、クローエのひざ蹴りで目がさめた。

[Chloe] 馬鹿。

[Soyeon] ……あ、アルマさんたち、こちらにいらっしゃいますよっ。

[Narration] 電動キャディーカーを押すウェルズと、アルマが通り過ぎるのを、三人は息を潜めて見送った。

sapphism_no_gensou/1281.txt · Last modified: 2013/06/01 22:49 (external edit)