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okujou_no_yurirei-san:3165

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網島茉莉

え? ほんと!?

稲本美夕

本当なの、比奈!

狛野比奈

ん。

詰め寄る私と茉莉に、比奈はいつもと同じように、短く答えて、うなずいて。

グラウンド、というより校庭である二の丸庭の端っこ。

今日はたまたま、陸上部のトレーニングに参加させてもらった私と茉莉は、部活の後、比奈にこっそり呼び出されて、ここで。

比奈の口から、比奈が結奈ちゃんに告白したこと、そして、結奈ちゃんからOKの返事をもらえたことを聞いた。

私たちに報告する直前は、ちょっと緊張していたみたい。比奈は深呼吸してから、教えてくれたんだけど。

私と茉莉は、それを聞くやいなや、比奈に詰め寄ったわけで。

網島茉莉

あー、そっかぁ、OKしてもらえたんだぁ。よかったね、比奈。

狛野比奈

ん。

稲本美夕

ほんと、よかったわね。私もほっとした感じ。

狛野比奈

ん?

ほんとは、比奈が結奈ちゃんに告白したことは、今、比奈から聞くより前に、知っていた。

結奈ちゃんから聞き出していた。比奈のことで迷惑かけたことを結奈ちゃんにあやまった時に。

だから、茉莉と一緒にひそかに、その結果を気にかけていたんだけど。

そう、結奈ちゃん、ちゃんと答えてあげたのね。それも、比奈にとっていちばんいい答えを。

しかし、そのことをわざわざ、比奈が私たちに報告してくるなんて。義理堅いんだか、バカ正直なんだか。

網島茉莉

あー、よかったぁ。結奈ちゃん、なかなか答えが出せないようだったから、心配してたんだよねぇ。

茉莉が、こっそり私だけに聞こえるようにつぶやく。

稲本美夕

ええ、そうね。ずいぶん悩んでたみたいだし。でも、私もうれしいわ。比奈と結奈ちゃん、お似合いだから。

網島茉莉

だね?

狛野比奈

ん?

こそこそとささやきあってる私たちを見て、比奈が小首を傾げてる。ほんと、こんなかわいい後輩だもの。ちゃんと好きな人と結ばれてほしいって思う。

狛野比奈

あ、それで、先輩。

網島茉莉

ん? なに?

狛野比奈

いっこ、聞きたいことが、あるんです、けど。

稲本美夕

なに、比奈。

狛野比奈

えっと……。

狛野比奈

ん。女の人同士って、どうやってするんですか?

網島茉莉

は?

稲本美夕

は?

一瞬、比奈がなにを聞いてきたのか、わからなかった。わからなかったけど、ちょっとしてから、その意味が頭にちゃんと伝わってきて。もう一度。

網島茉莉

は?

稲本美夕

は?

聞き返してしまった。茉莉と、一緒に。

狛野比奈

んっと、女の人同士って、どうやってするんですか?

うん、同じ質問。するって、なにを? いや、なんとなくわかるんだけど。

網島茉莉

な、なにって……。

稲本美夕

ま、まさか……。

狛野比奈

んっと、その……、え、H、です。

や、やっぱり? わかっていたけど、まさか比奈からそんな質問受けるなんて。私は頭の中が真っ白になった。

網島茉莉

え、ちょ、ちょっと、比奈!?

稲本美夕

な、なにをいきなり言い出すの、比奈!

網島茉莉

ど、どうやって、えっと、それは、その……。

稲本美夕

ま、待ちなさい、茉莉! ちょっと比奈!ま、まだ早いんじゃないの、そういうことは!

狛野比奈

んー、でも……。

大慌ての私と茉莉の前で、比奈、ちょっと恥ずかしそうにしながらも。

狛野比奈

近いうちに、結奈ねぇと、学校にお泊まりすることになるから。その時、たぶん、そういうことするから。

狛野比奈

わからないから、聞いておこうと、思って。

稲本美夕

い、いや、待ちなさい。まだ早いわよ、そういうのは!

網島茉莉

そ、そうそう! あたしだって、美夕とHするのにどんだけかかったか! そりゃ、今の比奈より年は……。

稲本美夕

そういうことは言わなくていいの、茉莉!あ、あのね、比奈、そういうことって、やっぱりもっと、お互いをよくわかってから、ね?

狛野比奈

んー、でも。やっぱり、すぐじゃないとダメだし。

稲本美夕

だ、ダメって! ゆ、結奈ちゃんが言ったの?その、そういうことしようって!

まさか、あの結奈ちゃんが? そんなに手の早そうな子だったっけ?

狛野比奈

んー、そういうわけじゃ、ない、かな?

稲本美夕

じゃ、比奈から!?

狛野比奈

ちがう。

稲本美夕

じゃ、どういうことよ!

狛野比奈

んー……、その、よくわかんないけど、そういうことに、なるから。

稲本美夕

よくわかんないって……。ダメ、絶対ダメよ!

狛野比奈

んー……。でも、ほんとに、近いうちに、学校に泊まるから。

稲本美夕

いや、だから……。学校に泊まるってどうやって? 勝手に泊まることなんてできないのよ?夜になったら追い出されちゃうんだし。

狛野比奈

んー……、なんとか、する。

稲本美夕

だから! なんとかってどうするのよ! もう、どうしたっていうの、比奈!

ほんとに、どうしたっていうの? いきなり学校に泊まる? それも、Hするために?

結奈ちゃんがしたいって言い出したことなの?そうじゃないの? もう、さっぱりわからない。

網島茉莉

えっとさ、比奈。

狛野比奈

ん。

網島茉莉

学校に泊まりたいわけ? Hするために?

狛野比奈

ん。そです。

網島茉莉

具体的な計画はないの? これから考えるってこと?

狛野比奈

ん。

網島茉莉

んー、そっか。

稲本美夕

だから、なんでそんなことしようとするのよ……。

網島茉莉

よし、わかった! あたしたちにまかせなさい!

稲本美夕

はぁ!? 茉莉、なにを言い出すの!?

網島茉莉

え、いやだってさ、せっかく比奈がこう言ってるんだよ? 先輩として、役に立ちたいじゃん。

稲本美夕

先輩だからって、こういう役に立つことないじゃない!

網島茉莉

んー、なんかさ、比奈、こうなったらダメって言っても聞きそうにないし。

稲本美夕

そ、そうだけど……。

網島茉莉

だったら、いっそ、協力してあげたいんだよね、あたしとしては。

稲本美夕

あのねぇ……。

確かに、比奈の顔見ていたら、ダメって言葉で折れそうにないのはわかるんだけど……。

でも、こんなことに協力していいの?

網島茉莉

学校に泊まり込む方法だったら、いい方法あるよ。あたしたちがちゃんとお膳立てしてあげる。

稲本美夕

ちょっと、そんな安請け合いしていいの?

網島茉莉

大丈夫だって。ほら、あの鍵あるじゃん。

稲本美夕

あの鍵? ……ああ、あれ。

確かに、あれがあれば、学校に潜り込むのは簡単だけど。でも、こんなことに使うものなのかしら……。

網島茉莉

せっかくだしさ、比奈と結奈ちゃんのために、有効に使おうよ。

稲本美夕

いいのかしら……。

網島茉莉

というわけで、学校に潜り込む方法だったら、あとで教えてあげる。泊まる場所もちゃんと用意してあげよう。

狛野比奈

ほんと、ですか!

網島茉莉

ほんとほんと。まかせなさい!

狛野比奈

おぉ!

網島茉莉

えっと、あとはHのやり方かぁ。

稲本美夕

ちょっと茉莉! そんなことまで教えるつもり!?

網島茉莉

いいじゃん、こうなったらとことん、比奈に付き合ってあげようよ。ケンカに巻き込んだお詫びってことでさ。

稲本美夕

そんなお詫びの仕方がある!?

網島茉莉

いい、比奈。まず、いちばん大事なのは、相手も自分もその気になることだからね。

狛野比奈

ん、ん……。

網島茉莉

自分がやる気があるなら、相手のスイッチを入れること。えっと、美夕だったらだいたい、後ろから抱き締めて、耳をちょっと噛んであげるとか。

狛野比奈

ふぉ!? み、耳!?

稲本美夕

ま、茉莉! な、なんで私を例に出すのよ!

網島茉莉

いきなりキスしてもいいんだけどね? 美夕、耳が特に弱いから。

狛野比奈

キ、キス!?

稲本美夕

ひ、比奈! 茉莉はね、耳元で愛してる、好きよって言ってあげると、すぐにその気になるわよ!

狛野比奈

あ、愛して……!?

網島茉莉

あ、美夕! え、えっと、優しく胸、さわってあげるといいよ。まずは、やさしくだからね!

網島茉莉

うなじから背中にかけて、舌でつつーってやるの。すぐに反応が変わるわよ!

狛野比奈

む、胸……! せ、背中……!

網島茉莉

あ、あとは、美夕の場合は……!

稲本美夕

いい、比奈、茉莉だったらね……!

狛野比奈

ふぉ、ふぉぉ……!

そんなことを、たっぷりと10分ばかり。お互いの性感帯の暴露大会を続けた後。

稲本美夕

別に、無理に指入れなくてもいいのよ? 茉莉ってば、いっつも痛いって泣き出すんだから。

網島茉莉

な、泣いてないでしょ! 美夕だって、いじられるとすごい声出すじゃん、ク……。

稲本美夕

ま、待って、茉莉。そろそろ、やめましょう、ちょっと洒落にならないわ……。

網島茉莉

そ、そうだね。それに、結奈ちゃんと比奈に当てはまるかわかんないしね……。

狛野比奈

お、おぉ……。

稲本美夕

比奈もなんだか、いっぱいいっぱいになってるみたいだし。

網島茉莉

ちょっと刺激が強すぎたかなぁ……。

狛野比奈

そ、そんなことまで……、しなきゃ……。

比奈、目が丸くなってる。ほんとに刺激が強すぎたみたい。私も茉莉も、最後の方は本気でお互いの弱点、バラしてたし。

そう考えると、私と茉莉って、刺激が強すぎること平気でしてたのね……。

網島茉莉

あ、比奈? ほんとにそこまでしなくてもいいんだからね?

稲本美夕

そ、そうよ? 最初は、相手の体、ちょっとさわったりするだけでいいのよ? 手をつないで一緒に寝るだけでもいいんだから。

狛野比奈

は、はい……。

網島茉莉

と、とにかくあれだ。さわりたいとこ、さわればいいんだよ。

稲本美夕

そ、そうね。それで、相手が嫌がったりしたら、ガマンしなさい。

狛野比奈

ん。ん。

もう比奈、コクコクとうなずくことしかできなくなってる。

網島茉莉

ま、いろいろ言っちゃったけどさ、無理してしなくてもいいんだからさ。

稲本美夕

ほんとよ。まぁ、学校に泊まりたいっていうなら、協力するから。でも、あせっちゃダメよ。

狛野比奈

ん。

網島茉莉

そうそう。Hする前にすることだっていろいろあるんだしね。あ、いやらしい意味じゃなくてさ。

稲本美夕

そうね、デートしたり、ご飯一緒に食べたり。あ、比奈と結奈ちゃんは毎日、そうしてるんだっけ。

網島茉莉

あ、そっか。でも、恋人同士になったなら、ちょっと変わるかもね。でもさ。

網島茉莉

比奈と結奈ちゃんなら心配ないかもしれないけどさ、付き合いが長くてもケンカしたりもするんだよ?

あ、ちょっとその茉莉の言葉には、胸が痛む。ついこないだまでの私たちがそうだったから。

網島茉莉

でも、相手のこと、ちゃんと見て、考えてれば、すぐ仲直りできるんだけどね。

稲本美夕

そうね。どんな時でも、比奈はちゃんと結奈ちゃんのこと、見てあげなさい。大好きなんでしょ?

狛野比奈

……ん。

網島茉莉

うん、自分の気持ち、見失っちゃダメだよ、比奈。結奈ちゃんだって、比奈のこと、大好きなんだからね。

稲本美夕

そのこと、忘れちゃダメよ?

狛野比奈

ん。わかりました。

網島茉莉

よし、先輩からのアドバイスは以上!

稲本美夕

泊まり込みの算段は、こっちでつけてあげるわ。日にちが決まったら、教えてちょうだい。

狛野比奈

ん。先輩たち。

狛野比奈

ありがとうございました。

稲本美夕

どういたしまして。

網島茉莉

結奈ちゃんによろしくね!

狛野比奈

ん。

比奈はうなずいてから、もう一度、私たちにお辞儀して、校舎の方へ歩いていった。

まだ、私たちの会話の刺激が抜けきってないのかしら。ちょっとフラフラした足取りなんだけど……。

その比奈の後ろ姿を見てると、なにかとんでもないこと、教えてしまった気がする。とんでもないことに協力してしまった気も。

でも、まぁ、比奈に頼まれたら、答えちゃうかな。つい、協力してしまいたくなる。ちょっと教えたことの内容に反省しないでもないけど、後悔はない感じ。

網島茉莉

はぁ……、あの比奈がねぇ。結奈ちゃんと、かぁ……。

稲本美夕

まぁ、まだするって決まったわけじゃないけど……。

なぜか、隣にいる茉莉と、自然に手をつないでいる。なんとなく、つなぎたくなって。

結奈ちゃんのために必死になってる比奈を見たからかしら。ちょっと茉莉のこと、愛おしくなって。同じ気持ちかしら。茉莉も手を握り返してくれてる。

網島茉莉

ねぇ、美夕。

稲本美夕

なに?

網島茉莉

ちょっと、勉強、わかんないとこ、あるんだよね。今日、うち、来ない?

稲本美夕

勉強? ……いいわよ。

網島茉莉

わかんないとこ、ちょっとだけだから、時間、余るかもしれないけど。

稲本美夕

……おじさんとおばさんはいらっしゃるの?

網島茉莉

……いるけど。

稲本美夕

それじゃ、勉強教えるだけよ? 時間が余ったら、おしゃべりには付き合ってあげる。

網島茉莉

ん、それでいいよ。それ以上、しないってば。

稲本美夕

ふーん。

どうかしら。私は茉莉の手を握ったまま、先に歩き出す。

網島茉莉

あ、ちょっと美夕。

そして、すぐに茉莉が追いついてくる。

稲本美夕

今度の週末、うち、両親が旅行に行くみたいなの。私も一緒にって言われてるんだけど。

網島茉莉

え? あ、えっと。

稲本美夕

でも、茉莉の勉強、今日で終わっちゃうかしら?

網島茉莉

あ、え、それは! あー、んっと、もう! 美夕、愛してる!

稲本美夕

ふふ。いいわよ、お泊まりの仕度して、いらっしゃい。

網島茉莉

やった!

まだまだ、比奈も結奈ちゃんも、茉莉も私も、いろいろ自由にならないこと、いっぱいあるんだろうけど。

大丈夫よ、茉莉。比奈も、結奈ちゃんも。

こうして、一緒に歩いていけるなら、ね。

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okujou_no_yurirei-san/3165.txt · Last modified: 2013/06/01 22:49 (external edit)