User Tools

Site Tools


okujou_no_yurirei-san:3004

Place translations on the >s

阿野藤

ん~~~!

阿野藤

おいしー! お芋の甘味って、砂糖の甘味と合わせたら強すぎないかなって思ったけど、そんなことぜんぜんないんだねぇ!

阿野藤

アイスとスイートポテトの組み合わせってすごい! 阿野さん、ビックリだ~!

三山音七

ん、これ、おいしいねぇ~。いくらでもいけちゃうかも。

阿野藤

そうそう。いけちゃういけちゃう。

三山音七

でもさ、阿野、あんまり食べ過ぎるとさぁ。

阿野藤

大丈夫。

三山音七

デ……。

阿野藤

大丈夫大丈夫。

なんだか、微妙な綱引きみたいなことしてるけど、おやつは好評みたいでよかった。

遠見結奈

ありがとう。喜んでもらえてよかった。でも二人とも、ちゃんと課題進めないと。

阿野藤

は~い。

三山音七

はいはい~。

遠見結奈

ほら、食べ終わったなら、ちゃんと教科書広げて。

ちょっと自信があったお手製のスイートポテトとアイス、好評だったみたい。でも今日は試食会ってわけじゃないから気を付けないと。

今日は、スイーツをつまみながら夏休みの課題大会。東京の親戚のおうちから戻ってきた阿野と、音七さんも一緒に。比奈は部活が終わってから参加の予定。

お泊まり会でもあるんだけど、一応、目的は夏休みの課題を片付けること。あんまり勉強ばっかりにしてもいけないかなと思うけど、阿野はまだまだ課題が残ってるし。

私は、7月のうちからそれなりに計画的に進めてきたおかげで、8月半ばを過ぎたあたりで、課題はひと通り終了。だから今は、見直しが中心。

阿野は、得意な科目は終わってるけど、そうでもないものにはほとんど手が着いていない状態で……。

で、音七さんはというと。

阿野藤

う~。なんで課題って、こんなにたくさんあるんだろ。いくらなんでも多すぎだよね~。学生から遊ぶ時間を奪うためとしか思えない~。

三山音七

さんざん遊んでおいて、今さらなに言ってるのさ~。

阿野藤

うう。でも、ほらほら、ねなもあたしと同じでしょ?

三山音七

ううん~、ちがうよ~。

阿野藤

え。

遠見結奈

さっき聞いたけど、音七さんはもう、課題、ほとんど終わってるわよ。残ったのは数学が少しだけだって。

阿野藤

え!? えええ、なにそれ!

三山音七

だってさぁ、あとで先生とかにごちゃごちゃ言われて睡眠時間減るの嫌だしね~。

阿野藤

理由が変に消極的だぁ!

遠見結奈

睡眠に対して積極的、ってことかも。

阿野藤

そこがなんとも、ねならしい! え、じゃあなに、もしかして。

阿野藤

それじゃ結局、課題大会がほんとに必要なのってあたしだけ!?

遠見結奈

うん、そうね。

阿野藤

ええ~、絶対、ねなはあたしの仲間だと思ってたのにぃ~。

三山音七

残念だけど、仲間じゃなかったのさぁ。ほら~、きりきり進める進める~。

遠見結奈

はは……。

実は、音七さんについて、私も少なからずそう思っていたんだけど。現実はちがっていて驚いてしまった。

きっと音七さんは夏休み中、ずっと寝ていて、課題はあまり進んでいないかもと心配してたんだけど、杞憂だったみたい。うん、よかった。

阿野藤

結奈~、ノート見せて~。この埋め合わせは必ずするから! この通りっ!

遠見結奈

……もう。本当はダメなんだからね。そんなことしても身につかないんだし。次からは、ちゃんと自分でやってよ?

阿野藤

うう。だってぇ~。

遠見結奈

約束したら見せてあげる。

阿野藤

うう、約束しますっ。反省してますぅ!

三山音七

ほら、そうと決まったらキリキリノート写す写す~。

阿野藤

うぇ~ん。

しょんぼりしながら私のノートを写す阿野を見ていると、怒るのもかわいそうかなと思うけど、一応注意くらいはしておかないと。

ふと、音七さんと目が合う。あ、たぶん、同じことを考えてたんだろうなと思う。音七さんは、うんうんと私にうなずいてくる。

三山音七

遊んだ分、ちゃんと勉強もするってこと。大事だね~。

遠見結奈

そうね、大事ね。

阿野藤

ううう、遊びまくっていた自分が憎い……。

ノートにシャーペンで、課題と奮闘する阿野の様子を見ながらも、私は音七さんに声をかける。

遠見結奈

音七さんは夏休み中、合宿が終わってから遊びに行ったりしたの?

三山音七

ま、ね~。羽美に引っ張り回されていろいろ行ってきたよ~。プールとか、あちこちのイベントとかね~。

三山音七

おかげであんまり寝溜めできなかったよ~。

遠見結奈

寝溜めって、できるものなの……?

阿野藤

ねなの前世はクマさんだからねぇ。はー、そか、プール行ったのかぁ……。

三山音七

プール、たまには気持ちいいよ。結奈は行かないの、阿野とか誘ってさ~。

遠見結奈

去年は行ったけど……。

プールか。そう言えば、今年は行ってなかったっけ。去年は、阿野と比奈と、一度だけ行ったけど。

思い出しながら、阿野の顔をちらりと見る。そう、プールといえば阿野……。

阿野藤

あー、あたしはプールはパスだね~。当分行きたくないかな~。

三山音七

なんで?

阿野藤

混んでるだけのプールなんておもしろくないし、こう、なんかいろいろ面倒でさぁ~。

三山音七

ん? なにがあった?

遠見結奈

阿野が人気でね、大変だったの。

三山音七

ん~。あ~、なるほど……。

つい、つい。私の視線も音七さんの視線も同じところへ吸い寄せられてしまう。

すなわち阿野の、胸。

城女随一と噂されるのは大袈裟だけど、けっこうなバストサイズを誇る阿野は、去年のプールでは大人気だった。うん、大人気。

そういうのに慣れてそうな男の人からは何度も声をかけられていたし、なにより、ずっと視線が集中してるみたいだって、本人も言ってた。

やっぱり男の人の視線が多かったけど、同性からもけっこう見られてたと思う。うん。

やっぱり、水着に見栄えがするし。阿野のプロポーションは同性だって気になるんだと思う。

……私も、学校指定以外の水着姿を見て、最初はぽかんとなったし。

三山音七

なるほど~。

阿野藤

なんだよ、ねな、見んなよー。好きで大きくなったんじゃないだからぁ!

三山音七

あ~、うん、ま、そりゃそうだけど。

阿野藤

かなーり大変なんだからね、いろいろ。

確かに、まぁ、いろいろ大変なんだろうというのは、去年のプールを思い出せばわかる。わかるけど、うん。

入学以来、大して進展のないプロポーションである私としては、ちょっと、なんて言うか、その……。

……悔しい? 羨ましい?

三山音七

……なんかさぁ、また大きくなってない?

阿野藤

阿野藤

い、いやいや、そんなことないですよ?

遠見結奈

(え、まだ大きく、なってるの……!?)

三山音七

さっすが、成長期の女の子だねぇ~。

阿野藤

ねなも結奈も、あたしと同い年だって!

三山音七

じゃあ、今日はお風呂、一緒に入ろうかぁ~。

阿野藤

げ、なしなし! ねなってそういうこと言う子だったっけ? さ、誘ってくれるのはうれしいんだけど、あたし、リアルはちょっと~。

三山音七

こっちも、いろいろストレス溜まってんだよねぇ。

阿野藤

ハケ口にすんな!

遠見結奈

……メジャー、用意しとくわね。

阿野藤

結奈まで! な、なんだよも~。も~!

と、そんな会話の最中、いいところでチャイムが鳴って。

grpo_bu0

grpo_bu0

玄関まで出てみると、比奈の姿があった。部活が終わって帰ってきたとこ。急いで帰ってきたのかな? 息が少し切れてて、ちょっと汗の香りがして。

遠見結奈

おかえり、比奈。

狛野比奈

ただいま、結奈ねぇ。

比奈は小さくうなずくと、ひょいと、私の部屋の方をのぞき込んで。

狛野比奈

ん? アノちゃん、いじめられてるの?

遠見結奈

そういうわけじゃないんだけどね。ちょっと去年、プールに行った時の話で盛り上がってて。手、洗ってきなさい。すぐ比奈のぶんのお茶淹れるから。甘いものもあるからね。

狛野比奈

ん。

パタパタと、洗面所に一度、引っ込んで、すぐに戻ってきた比奈は、まっすぐに私の部屋に入っていって。

grpo_bu0

grpo_bu0

grpo_bu1

狛野比奈

手伝う? アノちゃんのおっぱい、計るんでしょ?

阿野藤

どうして、あれだけの会話で流れを把握してるのかな!? いい! いいってば!

三山音七

わぁ、そんじゃ今、計っちゃおうか~。それとも、やっぱりお風呂の時にする? 阿野。

阿野藤

ないない、お風呂は一人ずつ入る! プライバシー! 大事!

grpo_bu0

遠見結奈

(まあ、本気で計りたいわけじゃないんだけど)

3人のいる部屋を背に、比奈の分のおやつの準備する。なんだか今までよりもにぎやかというか、騒がしいというか。

音七さん、一人増えただけなのに、雰囲気がずいぶんと変わるものだなと思う。こういうにぎやかなのは、悪くないんだけど。

サチさんと恵、あの二人に会ってから、もうはっきりと気が付くくらい、自分に変化が起こってる。音七さんも一緒になって、こうして騒いでることがいい例。

最初のうちは、なんで私がとか、とにかく大変とか、いろいろ思うこともあったけど。少しずつ、こういう変化、変わってく自分とまわりを、楽しいと思ってる。

遠見結奈

……変化、か。

遠見結奈

(ついでに、このプロポーションも、少しくらい変化してくれるとうれしいんだけどな)

grpo

grpo_ef

grpo_bu0

grpo_bu0

grpo_bu0

grpo_bu0

grpo_bu0

grpo_bu2

grpo_bu1

grpo_bu0

grpo_bu2

grpo_bu1

grpo_bu0

grpo_bu2

grpo_bu1

grpo_bu0

grpo_bu2

grpo_bu1

grpo_bu0

grpo_bu2

grpo_bu1

grpo_bu0

grpo_bu2

grpo_bu1

grpo_bu0

okujou_no_yurirei-san/3004.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)