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okujou_no_yurirei-san:2631

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あー、まぁ、確かにやっちまったぁって思ってたけどさぁ。

でも、あれってほら、ノリだろ? ライブでのさ。

サイコーに盛り上がったライブだったんだぜ?オレの今までのケーケンの中でも、イチバンだった。

その最後のシメだったんだぜ? 愛来と、ステージの上で、キ、キス、したのはさ。

サイコーのステージのラストにふさわしーじゃんか。すっげーフロアも沸いたんだしさぁ。

そーいうことで、見逃してくんねぇかなぁ。まったく、いつだってタイセーガワってのはロックにムリカイだぜ。

なんてことを思っていても。

それをそのまま言い出したら、収まるこの場も収まらないだろうなぁってのは、オレにもわかっていた。

学園祭から一週間たった、10月の最初の日。

オレと愛来は、あのサイコーのステージが問題あったとかで、こうして放課後に生活指導室に呼び出されていた。

案の定、センセたちに囲まれて、いろいろくだんねぇ話、聞かされている。

まぁ、てきとーにシンミョーにしてるしかないわけだけど。

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「学園祭とはいえ、少しはしゃぎすぎではないですか、古場さん、有遊さん。学生なのですから、もう少し節度を保って行動しなさい」

園生月代

まぁまぁ、教頭先生。学園祭だからですよ。少しはその、ハメを外したりするのも、元気な証拠じゃないですか。

「そうは言いますけどね、園生先生……」

ん、園生センセはなんか味方みたいだな。さっきからオレたちのフォローばっかりしてくれる。

「しかしですね、学園祭とはいえ、講堂の壇上で、女子同士でキスするのは、ハメを外すと言うには……」

だから、わかんねぇかなぁ、ノリだったんだってば。サイコーのラストシーンだったろ?

そう言いたいけど、言えない。ウカツなこと言ったら、愛来にまで迷惑がかかっちまう。

うん、オレが怒られるのは、まぁ、しょうがない。愛来をステージに引っ張り上げたのはオレなんだし。

でも、愛来はなんてーか、ほら、ヒガイシャじゃね? オレのノリに付き合っただけなんだしさ。

園生月代

それこそ、学園祭だからなんじゃないですか?学生が、自分たちで企画して演奏した舞台の上でのことですから。少しは若さってことで多めに見てもいいじゃないですか。

「それが行き過ぎないように監督するのが、教師の役目ですよ、園生先生」

園生月代

まぁ、そうですけど……。

「園生先生も、かばいたい気持ちはわかりますが、いつまでも学生気分でいられては困ります」

園生月代

は、はい、気をつけます。

お、が、ガンバレ、園生センセ。もっとロックだ、ロックをキョートーにぶつけてくれ。

「あなたたちも」

お、やっとこっちにホコサキが戻ってきたぜ。いい加減、園生センセにかばわれてるのもモーシワケなかったんだ。

なんか言わせてくれるんだったら、エンリョなくカマしてやるぜ?

あ、まぁ、その、なるべくならコトをアラダテたくないんだけどさ。

「いくら学園祭といっても、学校での活動の一環です。なんでもしていいというものではありません」

古場陽香

あー……。

少しは言い返すっかな。それとも、大人しくハンセーしてみるかな。

どっちにしようか迷ったけど、とりあえずなにか言っとくべと口を開きかけたんだけど。

有遊愛来

仰る通りです。

ありゃ、先に愛来が言っちまった。

有遊愛来

反省すべき点はあったと思っています。

……短い言葉。でも、その中になんかソコシレナイものを感じたのはオレだけか?

「まったくです。第一、古場さん」

ん? オレ? ご指名か?

「あなたには、普段から改めるべき点があると思いませんか?」

古場陽香

あー、えっと……。

普段から? なんだ? 思い当たること、ないぞ? いや、ありすぎるか?

「あなた、ずいぶん遅刻が多いですね? そのようなだらしない生活習慣が身についている学生が、学園祭であのようなことをすると、学園側としても心配せざるをえません」

あ、あー、それか。最近、遅刻してないから忘れてた。それを言われると、痛ぇなぁ……。

有遊愛来

………………。

古場陽香

……?

ん、今、隣の愛来から、すげぇ、ピリっとした空気、感じたんだけど。

あれ、えっと、もしかして……。

「壇上で、キスですよ? 大勢の見ている前で。遅刻常習という自分を律することのできないあなたの場合、このままズルズルとエスカレートしていくのではないかと……」

「心配します。現に、風紀委員の有遊さんも当事者として巻き込んでいるんです。他の学生に悪影響を与えるようなことを見過ごすことはできません」

「聞けば、古場さんは学外でもバンド活動をしているのでしょう? ライブハウスなど、誘惑の多い場所にも出入りする機会が多いのでしょう?」

「それで遅刻も多いとなると、素行不良と見られてもおかしくないんです」

あー、ソコウフリョウですか。そう言われると、ハンロンできねぇ。

別に、そんなにワルいとこでもないんだけどなぁ。バンドの連中もバカばっかりだけど、ワルいわけじゃねぇし。

それに、センセ、ライブハウスのイメージ、古いんじゃねぇかなぁ……。

「あなたのような学生が、恋愛という特に節度を求められることに対して、軽はずみな行動を取るということは……」

有遊愛来

お言葉ですが、先生。

う、うぉ、すげぇハードな声。いつもと変わんねぇように聞こえるけど、なんとなくわかる。やっぱ、愛来……。

「なんでしょう」

有遊愛来

今の先生の言葉、私は納得できません。

また、さっきよりもハードで、温度的にクール。

愛来、もしかして、怒ってる?

有遊愛来

古場さんの遅刻の多寡で、彼女をだらしないと断じるのはあまりにも短絡的でしょう。

「え……?」

有遊愛来

確かに、古場さんは夏休み前までは遅刻の常習者でした。夏休み中の補習も科されています。ですが。

有遊愛来

9月以降については、彼女は一度も、遅刻していません。

有遊愛来

生活習慣の改善に取り組んでいる最中の古場さんに対して、今の仰りようは、彼女の意気を削ぐのではありませんか?

「………………」

ちょ、ちょっと愛来? それはあまりにもロック過ぎじゃねぇか? センセにこんなとこで言い返すなんてさ。

というか、そんなに怒ってんのか、愛来。

あー、やっぱり、あんなことにムリヤリ巻き込んだこと、頭にキてたのかなぁ……。

有遊愛来

こと、遅刻に関してのみで古場さんを問題とするなら、私がしっかり監督します。今後一切、卒業まで、彼女を遅刻させたりはしません!

うわっ、やっぱり怒ってるじゃん、愛来。

あー、どうしよう。怒らせちまったよ。やっぱり愛来、すげぇ頭にキてたんだ。そうだよなぁ、フーキイインなのに、オレ、あんなことさせちまったんだもんなぁ。

ステージでキスできた時は、天国にものぼる気分だったけど、今はすっかり地獄の底だぜ。

あー、こんなことだったら、もっとしっかり、キスしたシュンカンのこと、憶えておくんだった……。頭、マッシロでロクに憶えてないんだよなぁ……。

「しかし……」

園生月代

まぁまぁ、教頭先生。有遊さんもああ言ってるんですし。

園生月代

確かに、古場さん、9月以降は遅刻はなくなってるんですから。これは、古場さんも生活態度を改めているってことですよ。

園生月代

有遊さんが古場さんにいい影響を与えているとも考えられますし、ここは古場さんの改善への意欲を認めてあげてはどうですか?

園生月代

学園祭でのちょっとしたことで、処分とかそういうことになったら、かえって悪い方向に出るかもしれないじゃないですか。

「しかしですね、園生先生。学生の立場で、しかも女子同士ということは……」

園生月代

もちろん、節度は守ってもらいましょう。古場さんにも、もう遅刻はしてほしくありませんし。

園生月代

まぁ、年ごろの女の子ですから。そういう時期もありますよ。仲が良い証拠だと思えば、有遊さんも古場さんをしっかり助けてくれるってことに安心できるじゃないですか。

「……わかりました」

「ですが、二人ともまだ、学生だという立場をしっかりわきまえてもらわないと困ります」

園生月代

ええ、そうですね。わかってるわよね、二人とも?

有遊愛来

はい。

古場陽香

あ、ハ、ハイ。

「……いいでしょう。学園祭でのことについては、改めて、厳重に注意します。いくら学園祭といえども、度を越した行為は慎むべきです」

「これは、今後の学園生活でも同じですよ?わかりましたね?」

有遊愛来

はい。

古場陽香

ハイ。

「古場さんは、9月以降の自分を思い出して、今後も遅刻しないように気をつけなさい」

「また、二人とも、交友にはくれぐれも節度を持つように。いいですね?」

有遊愛来

はい。

古場陽香

ハイ。

「それでは、これで話は終わりです。戻りなさい」

有遊愛来

はい、失礼いたします。

古場陽香

ハイ、シツレイシマス……。

ああ、やっとカイホーされた……。

生活指導室から出て、ようやくオレはほっと息をつくことができた。

正直、さっきまで息が詰まりそうでしょうがなかった。センセのオセッキョーもそうだけど、なによりも。

隣で静かに怒ってる愛来が怖くってさ。

園生月代

二人とも、お疲れさま……、って言うのも変だけど。

オレたちの後から出てきた園生センセが声をかけてくる。

園生月代

今回は注意ですんだけど、あんまりああいうことしちゃダメよ? 学園祭が楽しくてってのはわかるんだけどね。

古場陽香

あー、ハイ。

有遊愛来

ご迷惑おかけしました。

園生月代

まぁ、少しくらいハメを外すのも、学生のうちならいい経験だとは思うんだけど。やっぱり先生たちは心配しちゃうからね?

古場陽香

ハイ、スイマセンでした。

いや、園生センセにはマジ助けられた感じ。

正直、テーガクでも食らったらさすがにマズいかなって思ってたけど、なんとかチューイですんでよかったぜ。

園生センセがいーとこでいろいろ言ってくれなかったら、どーなってたんだか。

あー、ヤレヤレだぜ。肩凝った。というかキンチョーしっぱなしだったから、全身が固くなったみえぇだ。

遠見結奈

陽香!

古場陽香

お?

伸びでもして体をほぐそうかと思ってたら、名前、呼ばれて、振り向いてみればそこに結奈がいた。

剣峰桐

あ、陽香! ね、月代ちゃん、陽香、どうなったの?

てか、桐もいたのか。去年、同じクラスだった、友達。なんかノリが合うんだよな。おかたそーに見えて、おもしれーヤツでさ。

園生月代

どうしたの、あなたたち。こんなところで。

剣峰桐

だって、呼び出しなんてかかるからさ。

遠見結奈

まさか、陽香、停学とかになってないわよね?

古場陽香

あー、だいじょぶ。なんとかチューイだけですんだ。

遠見結奈

そう……。よかった。

園生月代

でも二人とも、反省するところはちゃんと反省してね?

古場陽香

あ、ハイ。

有遊愛来

はい。

剣峰桐

よく注意だけですんだよね。ステージでキスしたんでしょ?

古場陽香

あー、それは……。

有遊愛来

園生先生に助けられたんだ。ありがとうございました、先生。

剣峰桐

月代ちゃんが?

園生月代

あ、いいのよ。反省してくれればいいの。あのくらいのことで、停学とか、さすがに厳しいと思ったから。

剣峰桐

さすが月代ちゃん!

園生月代

ちょ、ちょっと剣峰さん!?

あ、桐のヤツ、園生センセに抱きついてる。こういうクレージーなとこ、ほんとおもしろいよな、桐って。てか、いーなー、アレ。

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剣峰桐

でも、相手が有遊さんってきいた時の方がびっくりしたんだけどね、私。

園生月代

ちょっと、離しなさい、剣峰さん!

剣峰桐

陽香と有遊さんってそんなに仲よかったんだって。悪いけど、ちょっと想像つかないじゃん?

古場陽香

あー、それは……。

そういや思い出した。あんなサイコーのステージ、キメられた恩人がいたんだった。

古場陽香

全部、結奈のおかげだぜ!

遠見結奈

はっ!?

剣峰桐

え、遠見ちゃん?

古場陽香

おう! 結奈からいろいろアドバイスもらったおかげだぜ! すっかり礼を言うの、忘れてたぜ!

遠見結奈

ちょ、ちょっと! れ、礼だとか、そんな……。

有遊愛来

結奈が? そうだったのか?

古場陽香

おう! あのサイコーの歌の歌詞を考えてる時も付きっきりでいろいろイケンしてくれてさ!

古場陽香

最初はボコボコに言われちまったけどな! でも、結奈のアドバイスのおかげで、どんどんいい歌詞になってったんだぜ!

遠見結奈

よ、陽香……、やめてってば……。

古場陽香

ケンソンすんなって! 結奈がいたから、サイコーの歌ができた! サイコーのステージができたんだ!

コトバじゃ言い尽くせないぜ、このカンシャ!

古場陽香

それに、愛来とトモダチになれたんだって、結奈がまずそっから始めろって言ってくれたからだしな!

古場陽香

マジ、カンシャしてる! 愛来っていうサイコーの相手とステージをシメられたのも、結奈のおかげ!

古場陽香

さっきまでだって、愛来、すげぇかっこよかったぜ? キョートーセンセ相手に、すげぇロックだった!

古場陽香

今、このシュンカンのオレは、結奈なしじゃカンセーしなかったんだぜ!

遠見結奈

や……。

遠見結奈

やめて!

古場陽香

お?

すげぇ声。なんだ? オレ、別に変なこと言ってないぜ? なに一つ、間違ったこと、言ってねぇ。

愛来が今、隣にいるのだって結奈のおかげなんだしさ。それをカンシャしねぇってのはありえねぇ。

なのに、なんでそんな、真っ赤になってんだ?

遠見結奈

あ……。

遠見結奈

ご、ごめん!

古場陽香

あ、おい、結奈!?

おお? すげぇイキオイで走り出して、行っちまった。

なんだ? なんだってんだ? なんでそんなに慌てて行っちまうわけ? オレ、まだカンシャしたりねぇくらいなのに。

古場陽香

なんだ、結奈のヤツ。もしかして、オレ、褒めすぎた? 結奈、照れちまったのか?

有遊愛来

そうも見えなかったようだが……。

結奈の走っていった方を、ちょっとボーゼンとしながら、ながめてた。そのオレに。

有遊愛来

ところで、陽香。

愛来が、声をかけてきた。

古場陽香

え? お、おう。なに?

有遊愛来

これから少し時間がとれるか?

古場陽香

ん? ああ、今日はヒマだけど……。

有遊愛来

ならよかった。ちょっと付き合ってほしい。

古場陽香

え?

有遊愛来

反省会だ。

忘れてた。愛来、ずっと怒ったままだったんだ。思い出してみれば、さっきからビミョーに言葉が少なかったし。

そーとー、溜め込んでるんじゃねぇか、これは。ダイバクハツしそうな予感がする。

これは、マズい。

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有遊愛来

さて。

古場陽香

……はい。

シンミョーにナラザルヲエナイ。

オレは、正門の上の、太鼓櫓って部屋の真ん中で正座して、愛来の次の言葉を待った。

どんなこと言われるのか、わかんねー。すげぇ、こえぇ。もしかすると、愛来、ほんとにムチャクチャ怒ってるのかもしれねぇ。いつもとおんなじようにしてるけど。

こういうタイプの方が、怒った時、恐いって言うもんな。うわ、愛来に怒鳴られたらどうしよう。気絶するかもしんねぇ。

でも、愛来から返ってきた言葉は、オレの想像の中でイチバンのおそろしい雷みたいなもんじゃなくて。

有遊愛来

……なんで、そんなとこで正座してるんだ、陽香。

古場陽香

……え?

古場陽香

え? いや、だってさ、ハンセーカイなんだろ?

有遊愛来

は? あ、ああ、確かにそう言ったか。

古場陽香

てことはさ、オレ、今からすげぇ、セッキョーくらうんじゃねぇの?

有遊愛来

はぁ?

古場陽香

ハンセーカイってそういうもんだろ? オレ、バンドのヤツらにそう言われて連れてかれた時って、たいてい、怒られるか吊し上げられるかなんだけど。

古場陽香

まず、セーザってさ。だから、セーザしてんだけど。

有遊愛来

……そういうものなのか?

古場陽香

ちがうか?

有遊愛来

……く、ふふ。ちがうよ、そんなつもりでここに誘ったんじゃない。

そうなのか? でも、窓のそばに立って笑ってる愛来の顔は確かにグッドスマイルで、これからオレにセッキョーって雰囲気じゃねぇ。

有遊愛来

そんなとこで座ってないで、こっちに来たらどうだ、陽香。

古場陽香

お、おう……。

愛来に言われて、オレはゆっくり立ち上がる。いや、ケッコー足、シビれてきてて。

そして、壁際に立ってる愛来の隣に。ヤベ、なんかキンチョーしてきた。

有遊愛来

どうした?

古場陽香

あ、いや、なんでもねぇ。ちょ、ちょっと足、シビれてるだけだ。

有遊愛来

ほんの数分も座ってなかっただろう?

古場陽香

セーザなんて滅多にしないからさ。

有遊愛来

だらしない。もうちょっとくらいはできるようにした方がいいぞ。

古場陽香

お、おう。

えっと、愛来、怒ってないのか? ほんとに?

いつもと変わんないように見える。すっげークールな声で、ハードな話し方。これで怒られたりしたら、ゼッテー、地獄に落とされる。すっげぇイイキモチで。

古場陽香

……えっと……。

有遊愛来

どうした? さっきからずっと元気がないな。

古場陽香

あー、いや、なんてーか。

有遊愛来

説教したりしないと言っただろう?

古場陽香

そ、それは助かるんだけどさ。

有遊愛来

職員室から出た時は、騒いでいたじゃないか。

古場陽香

あん時は、キンチョーとけて、気が抜けてたんだ。やっと終わったって感じで。

有遊愛来

今はまた、緊張してるのか?

古場陽香

ああ、まぁ……。

有遊愛来

どうしてだ? らしくないぞ、陽香。

だ、だってさぁ、愛来の方がらしくないっていうか。いや、いつも通りの愛来に見えるんだけど、それがおかしいっていうか。

オレにノセられて、ステージの上でキスして、そんでセンセに呼び出されてチューイくらったんだぜ?

普通、怒るよな? よくもこんなことに巻き込んだなって。

やっぱ、怒ってるんじゃね?

古場陽香

あ、あのさ、愛来。

有遊愛来

なんだ?

オレは覚悟を決めた。あやまろう。先にあやまっちまった方がマシだ。

古場陽香

なんか、悪い。愛来、ほんとに悪かった。

有遊愛来

ん? どうした? あやまられることはしてないぞ。私も、陽香も。

古場陽香

いや、だってさぁ……。

古場陽香

その、怒ってねぇか?

有遊愛来

私が? なぜ?

古場陽香

だってさぁ、その、ほら、学園祭のステージでさ……。

古場陽香

オレ、愛来をムリヤリ、ステージにひっぱりあげちまっただろ。おまけに、ノリがサイコーだったとはいえ、キスまでさせちまってさ。

古場陽香

そ、そんで、オレ、そのことで愛来が怒ってんじゃねぇかと思っててさ。今日だってヨビダシまでくらっちまったわけだし……。

古場陽香

オ、オレがメーワクかけちまったから、愛来、ずっと怒ってんじゃねぇかって……。

そりゃ、コクハクしたよ。叫んだぜ、アイシテルって。ステージの上から、愛来の名前呼んでさ。

それはウソでもノリでもなんでもねぇ。オレのサイコーのロックの表れだったんだけどさ。

それで、愛来にメーワクかけちまったってわかっちまうとさ……。その……。

古場陽香

ほ、ほんとにゴメン!

あやまるしかねぇよな? いくらでもあやまる。だから、その……。

もう、怒んないでくれ。オレがバカやって叱ってくれるのはいい。でも、オレのメーワクで怒んないでくれ。怒ると叱る、なんか、ちがうんだ、それって。

愛来にこれ以上怒ってられると、トモダチでさえ、なくなっちまう気がしてさ……。

そんなキモチで、オレはとにかくあやまったんだけど。

愛来は、怒ってるの続けるでもなく、もういいって言ってくれるでもなく。オソルオソルその顔を見たオレの目の前で。

有遊愛来

……っ。

え? えっと、愛来? その、もしかして、笑ってる?

有遊愛来

く、ふ、ふふ……。

えっと、なんで笑ってんだ?

有遊愛来

ふふ……、まったく、そんなことを気にしていたのか、陽香は。

古場陽香

え……。

いや、だって。ムチャクチャ、気にするよな?オレ、今日さっきからずっと気にしてたんだぜ?

有遊愛来

ほんとに、肝心なところで、足踏みするんだな、陽香は。

え? カンジンなとこって。別にオレ、今、足踏みなんかしてねぇけど……。

有遊愛来

いいよ。

すっと、愛来の手が、オレに伸びてくる。一瞬、びくっとして首をすくめちまった。そのオレの耳に。

有遊愛来

もう一度、飛んでみせてくれ。私が飛ばせてやろう。

愛来の声が、聞こえてきて。

おわ!? 愛来の手が目の前に!? ちょ、ナニ? なんも見えねぇ!

古場陽香

あ、愛来……!? んん……!

その暗闇の世界の中で。

オレの唇に、やわらかいなんかが押し付けられて。

あ、これ……、知ってる……。

そう思った次の瞬間、目の前が真っ白になった後、愛来の顔が、間近にあった。

有遊愛来

んは……。

少しだけ開いた愛来の唇の間から、すっげー熱い息が漏れて、それがオレの唇にかかる。

有遊愛来

……どうだった? あの時と同じだったろう?

古場陽香

あ、う……。

さっきまで、唇にあった感触。忘れっこない。あれは、あの日のステージの上で、愛来とキスした時と、同じ……。

古場陽香

お、おう……。

有遊愛来

陽香の演奏だけで、ノリでキスしたわけじゃないんだ。

古場陽香

………………。

有遊愛来

その証拠に、あの歌がなくても、できる。

有遊愛来

……そうか、キスしただけで、答えていなかったものな。

頭の中でバスドラがドンドンなってやがる。えれぇ、響く。

そんな中で、愛来の声だけが、すげぇクリアにサラウンドで。

有遊愛来

愛してるよ、陽香。

叩きつけてきやがる。とんでもねぇパワーでぶんなぐってきやがる。オレのロックなんか吹っ飛んでくくらいに。

古場陽香

な、なんだよ、それ……。

有遊愛来

え?

古場陽香

オレのステージよりすげぇよ、愛来のコクハク……。タマシイまでもってかれそうだぜ……。

有遊愛来

そんなことはない、陽香。

有遊愛来

陽香の歌は最高だった。聞いた瞬間に、ノレた。ステージに上がってこいって言ってくれただろう?

古場陽香

おう……。

有遊愛来

陽香の歌で、突き動かされたんだ。だから、迷いもなく、陽香のところに行けたんだ。

そーなんだ……。ライブのノリだけで、来てくれたんじゃなかったんだ。

有遊愛来

陽香の歌を聞いている時から、ステージに上がって、キスしている時も、それからずっと、今も。

背中を壁に押し付けられたまんまのオレに、愛来が体を寄せてくる。オレの腕ん中、腰んとこ、腕を回して。

ぴったりと。重なった胸んとこから、伝わってくる、ビート。頭ん中に響いてたドラムがツーバスに変わってく。

有遊愛来

鼓動が速くなって収まらないんだ。陽香にずっと、ドキドキさせられている。

有遊愛来

安心していい、陽香。

有遊愛来

私と陽香は、恋人同士だよ。

……負けた。

初めて会った時からわかってたけど、これはもう、イッショーモンだ。オレはゼッテー、愛来にはかなわない。

オレの中のロックのカミサマが、今日、また一人生まれて加わった。愛来だ。

オレのコイビトはカミサマだったんだ。

古場陽香

愛来……。

有遊愛来

うん。

古場陽香

わかったよ……、イッショーを捧げる。ショーガイかけて誓う。

古場陽香

ウェンブリーでもウッドストックでも、どこのステージに立っても、絶対に愛来だけのために歌ってやる、叫んでやる。

古場陽香

オレのロックは、愛来だけのもんだ。

有遊愛来

ふ……、大袈裟だな……。

愛来の顔が、また近づいてくる。くるぞ、またキスだ。今度は負けんな、ぶちかませ!

有遊愛来

でも、うれしいよ、陽香……。ん……。

古場陽香

ん、んん……。

その唇を、受け止める。

入ってきた舌を受け止める。

シャツの下に入ってきた手を、足の間に割ってきた膝を。……って!?

古場陽香

んはっ! ちょ、ちょ、待った! 愛来!

有遊愛来

ん? どうした?

古場陽香

ジャスタモーメン! な、なんだ!? ナニする気だ!?

有遊愛来

なにって……、恋人同士だろう? 決まってる。

古場陽香

待て! ちょっと待て! いきなりか!?

有遊愛来

お互い、愛し合ってることがわかったんだ。気分も盛り上がってるだろう? 少なくとも、私はさっきから胸が苦しくて仕方ない。陽香は?

古場陽香

オレも全開だ。

有遊愛来

なら、このまま体を重ねても問題ないだろう?

古場陽香

ないのか? ホントーにないのか!?

有遊愛来

ここでチャンスを逃せば、次にいつ、同じような気持ちになれるかわからない。それは時間の無駄だ。

古場陽香

カッコよすぎる! でも、ここはガッコーだぜ?

有遊愛来

陽香と二人っきりなら、どこでも一緒だ。

古場陽香

シビれる! でも、誰か来たらどーすんだよ!

有遊愛来

安心しろ、入り口の鍵はしてある。

古場陽香

憧れる! だ、だけど! さっきまでセンセーにチューイくらってたじゃねぇか! OKなのはセツドあるオツキアイまでって!

有遊愛来

別に、いつも場所をわきまえずに、こういうことに及ぼうとしているわけじゃない。お互いの気持ちを確かめた上だ。節度は守っている。

古場陽香

惚れる! でもほら、オレ、ソコーフリョー学生って言われただろ? 愛来に迷惑が……。

有遊愛来

知ったことじゃない。

古場陽香

クール!

有遊愛来

陽香は、遅刻が多く、授業態度が悪く、学校外でバンド活動をしているだけだ。素行不良ではない。

うん。そんだけでジューブン、ソコーフリョーだよな。

有遊愛来

もう、遅刻はしないんだろう?

古場陽香

ああ。チカイマス。

有遊愛来

なら、問題ない。

問題だらけだよ、愛来。でも、なにも言い返せない。どんだけ自信に満ちあふれてるんだ。

有遊愛来

それに……。

有遊愛来

もし、誰かに見つかったとしても、その時は二人一緒に、正真正銘の素行不良学生になるだけだ。どっちにしろ、一緒だ。

有遊愛来

なぁ、陽香。これって……。

有遊愛来

最高にロックだろう?

古場陽香

まったくだ!

オレは、愛来を抱き締める。サイコーの恋人だ。世界を敵に回しても怖くねぇ!

古場陽香

愛してる!

有遊愛来

……私もだ。愛してる、陽香……。

古場陽香

はぁ……、はぁ……。

有遊愛来

んん……! あっ、んんっ! んぅ……!

グーの音も出ないほど、完全に押し切られたんだ。

有遊愛来

あっ……! ん、くぅ……! ふぁ……!

カンプナキまでに、ロンパされたんだ。キメゼリフまでとられちまった。だから。

古場陽香

ん、ちゅ……。んく……、ふ、あ、はぁ、はぁ……。

あのまんま、オレは愛来に押し倒されちまうのかと思った。そのまんま、ナススベなく、愛来に好きにされちまうかと思った……、んだけど。

有遊愛来

んんっ! あっ、よ、陽香ぁ……!

抱き締めた瞬間、愛来の体から、くたーと力が抜けていっちまって、そのまんま、膝をついてしゃがみこんぢまって。

古場陽香

あ、愛来……。ふぅ、はぁ、ん……!

もう、立ち上がれねぇみたいで。だから、オレが愛来を押し倒す感じになって。

古場陽香

ど、どう……、愛来、き、気持ち、いいか……?

そっから、服、脱いで、脱がせて。

有遊愛来

んん……! あ、ああ……、気持ち、いい……。んっ! も、もっと、強くても、いい……。

古場陽香

ん。こ、この、くらい……?

有遊愛来

んくっ! んぁっ! あっ、あっ!

ブラ、ホックだけ外して、パンツは脱いだけど、スカートまでとるのはちょっとってことになって。

古場陽香

う、うわっ、つ、強すぎた、か?

有遊愛来

い、いや……、大丈夫……。

オレは、愛来にキスをして、胸さわって、すっげーやわらかくて気持ちよくて。

有遊愛来

気持ち、いいよ、陽香……。

ずっと、愛来の肌にさわり続けていた。どんくらいやっていいかわかんないから、ちょっとずつ、聞きながら。

古場陽香

ん……! 愛来……。

愛来は時々、オレの頭をなでたり、指、絡めるみてーにしてきたり。

有遊愛来

陽香……。んんっ、あっ、はぁ……!

それがすげー気持ちよくて、もっとそうしてほしくて、オレは愛来にまた、さわる。キスをする。

古場陽香

ん、んん……。ん、ちゅ……。

愛来も、そのキスに応えてくれる。頭ん中に、タイフーがくるようなキス。

有遊愛来

んんっ! んぁっ! や、あっ、陽香!

古場陽香

あ、愛来! あっ、んんっ! ヤ、ヤベ、あああっ!

そうしてる間に、時々、絡めた足が当たるんだ。オレの膝が、愛来のフトモモが。

有遊愛来

んんんんっ! あっ……、ふぁ……! ん、はぁ……。

古場陽香

うううっ! んんっ、くっ、はっ、はっ……!あぅ……。

アソコに、さ。そうすっと、もう、体が感電する。シビれて、スパークして、フルえて、でもって。

有遊愛来

はぁ……、はぁ……。ん、あ……、はぁ……。

古場陽香

うぅ……、あぁぁぁ……、はぁぁ……。

力が、抜ける。体、支えてらんなくて、愛来の胸に、頭が落ちる。

有遊愛来

陽香……。

そこで、ネライスマシタように、愛来が髪をなでてくれんだ。たまんねぇ……。

そして、また、キスからやり直して……、そんなこと、何回か、繰り返してって。

古場陽香

……わかんねぇ……。

有遊愛来

なにが、だ……?

古場陽香

また、シビれた。グッタリきた。でも、これさぁ……。

背中の肌のとこ、チリチリする感じ、まだ残ってる。力、全然、入んねぇから、愛来の胸に、頭、のっけて。世界でイチバン、やわらかい枕。こんな感じ。

古場陽香

エクスタシーなのかなぁ……。

有遊愛来

……さぁ……。

愛来が絡めてくる指も、ちょっと震えてる。たまたまタイミング合って、今、二人で同時に、ダツリョクチュー……。

古場陽香

アレってもっとさぁ、ためてためて、ドカーンってくるもんじゃねぇの?

有遊愛来

……わからない……。

古場陽香

ステージでイったヤツの話だとさ、ライブのイチバン盛り上がった瞬間にキたってことだけどさ……。

古場陽香

オレ、そんなのケーケンしたことないから、わかんなくってさ……。

有遊愛来

そうか……。私も、わからない。経験したこと、ないから……。

古場陽香

そっかぁ……。

有遊愛来

ああ……。でも……。

また、オレの髪の中に愛来の指が埋まって、そして通ってく。あー、ダメだ、これ、すごいクセになる……。

有遊愛来

今、気持ち、いい……。

古場陽香

うん……。

有遊愛来

陽香……、その……、本当に経験、ないのか……?

古場陽香

うぇ? な、ないけど……。なんで……?

有遊愛来

その……、けっこう……、うまかったから……。

古場陽香

あー……、バンドの仲間で、女ばっか食ってるのがいてさぁ……。そいつが、酒が入ると、そーいう話すっから、どーやるかとかは……。

有遊愛来

陽香も、その……、手を、出された……?

古場陽香

オレはタイプじゃないってさ。

有遊愛来

……そうか。なら、いい……。

古場陽香

ん、あれ? それって、もしかして、ヤキモチ? ジェラスィー?

有遊愛来

……そうだ。嫉妬はする。当然だ……。

うわ、お、おおお……。なんだこれ、すげーロック。

有遊愛来

ん……? ……陽香のバンドは、女性だけじゃなかったか?

古場陽香

だよ。でも、そいつ、女しか手、出さねぇの。変だろ?

有遊愛来

……なら、私も、変かな……。

古場陽香

……え? なんで?

有遊愛来

私も……、小さいころから、恋愛感情のような気持ちの相手は、いつも、女性だったから。

古場陽香

ええ……、マジ? すげぇ!

有遊愛来

恋人になったのも、陽香だし。

古場陽香

あ、そっか……。オレも女だ。

そう言えば、前に結奈にも言われたっけ。愛来が好きだって教えた時。女同士なのに変だと思わねぇのかって。

でも、どこが変なんだ? サイコーのコイビトだぜ、愛来は。ロックのカミサマで、しかもヤキモチだってできる。

世界中、どこ探したって、こんなコイビト、いねぇべ?

古場陽香

ま。どーでもいーじゃん、そんなの。愛来は変じゃねぇ。オレも。変なんじゃなくってさ。

古場陽香

ロックなんだぜ。

有遊愛来

そうだな……。

すぅって、また、愛来の手が、オレの頭をなでる。あー、ダメだ。オレ、これには逆らえねぇ。

古場陽香

愛来……。

有遊愛来

ん……?

古場陽香

もっかい、いい?

有遊愛来

……ああ。

やった。抱き締める。スクワイアより愛してる。

世界でイチバンのコイビトを。

夢のような時間だった。天国にいたかと思った。思い出すだけで、顔が燃え上がりそうで。

いや、コイビトってすげぇ。愛来ってすげぇ。

こうして、正門までボンヤリとしながら歩いてるだけだってのに、オレ、すげぇハッピーだ。ハッピーに包まれてる。

有遊愛来

それじゃ、陽香。明日から絶対に遅刻するなよ?

古場陽香

お、おう。死ぬ気でガンバリマス。

そうだった。もうぜってぇに遅刻できねぇ。遅刻した瞬間に、このハッピーな時間は終わっちまう。

愛来とのこの時間をずっと続けるためなら、オレは時間のドレイになる。

いや、愛来は時間は人間のシモベだって言ってたっけ。んじゃ、時間のドレイになるオレのご主人様のご主人様は、やっぱり愛来なのか!?

……まぁ、それはそれでサイコーな気もするけどさ。

有遊愛来

ああ、がんばれ。私も毎日、朝、陽香に電話するよ。

古場陽香

お、おう!

うわ、毎朝、愛来の声で目が覚めるのか。すげぇ、それって考えるだけで眠れなくなりそうじゃん。

なんてこった、こんなシアワセでいいのか、オレ。

古場陽香

やっぱ、ステージやってよかったなぁ……。

あのステージがなかったら、オレは愛来になにも言えなかったにちがいねぇ。

直前まで、すげぇビビってたけど、あん時、思い切ってよかった。

おかげで、サイコーのステージができた。サイコーの告白ができた。サイコーの……。

有遊愛来

ああ、いいステージだったよ。

コイビトができた。

有遊愛来

陽香の演奏を聴いてて、私もなにか楽器を弾いてみたいって思ったよ。

古場陽香

え? マジ!?

有遊愛来

ああ。やっぱり、ギターがいいかな。普段、よく聴く音楽でも馴染みがあるし。

古場陽香

あ、ああ、愛来、洋楽聴くんだっけ。そういえば、どんなの聴いてんだ?

有遊愛来

カーペンターズとか、サイモン&ガーファンクルとか。古めのが多いな。

古場陽香

お、おお、古典派だな!

悪くねぇ。古典をバカにしてたこともあったけど、コテンがなかったらサイシンも生まれてこねぇもんな!

それにしても、愛来がギターか……。

古場陽香

うん、いい! すげぇいいな! 愛来、きっとサイコーにギターが似合うぜ!

有遊愛来

そうかな?

古場陽香

ああ! きっとすげぇギタリストになれるぜ!ペイジもベックも目じゃねぇ! フルシアンテよりもすげぇギタリストになれる! オレがホショーするぜ!

有遊愛来

く……、ふふ、すごい太鼓判だな。

古場陽香

マジなんだけどな。ギターならオレが教えてやるよ! 今度、カタログ持ってくるからさ!愛来の好きなヤツ、選ぼうぜ!

有遊愛来

話が飛びすぎだ。すぐにギターを買えるわけないだろう?

古場陽香

そっか、そうだよな! んじゃ、一緒にバイトしようぜ! それで、一緒に金貯めて、買おう!

有遊愛来

なんで陽香まで一緒にお金を貯めるんだ?

古場陽香

だって、愛来のギターだぜ? 愛来がギター弾くんなら、その隣でオレが弾かないわけねぇだろ?

古場陽香

おお、これ、すっげぇユニットになるぜ!絶対に天下取れるって!

ああ、なんだかすげぇ、テンションあがってきた!

愛来がギター、オレもギター! ステージの上で、オレと愛来の二人のギターがサイコーのギグ、カマしてるんだぜ。

そんな光景がオレの頭の中に浮かぶ。うん、これは夢じゃねぇ。ぜってぇ、ゲンジツになる未来だ!

有遊愛来

くく……、て、天下か……。

古場陽香

ああ、間違いないって! なぁ、ユニットの名前、なんにする!?

オレと愛来の未来の姿。今、こうしてガッコーのセーフクに身を包んでるのに。オレと愛来、その将来は。

古場陽香

ムチャクチャ、クールなの、考えようぜ!

サイコーのロックスターになるんだぜ!

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okujou_no_yurirei-san/2631.txt · Last modified: 2013/06/01 22:49 (external edit)