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okujou_no_yurirei-san:1402

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遠見結奈

こんにちは……。うわ……。

合宿の二日目。陸上部のみんなの朝ご飯が終わった後。

差し入れに、お昼に食べてもらえるかなと思って、炊き込みご飯のお握りとかを作って、数理部の部室にまで来た私は、その有様に言葉を失った。

数理部の部室の真ん中に置かれた机の上に、プリントが山となって積まれている。

巨大なその山を中心に、さらにいくつもの小さな書類の山。ペンやハンコとかがさらに転がっていて、一見しただけで、今がどういう状況なのかわかる。

園生月代

あ、はい。どなた?

剣峰桐

えー、ちょっと待って! 今、こられたら困る。絶対、混乱する。なにやっていいかわからなくなるー!

うん、そういう状況みたい。プリントの山のおかげで、すぐに園生先生と剣峰さんがいるのがわからないくらいってどういうことなのよ。

有遊愛来

園生先生、私が用件を聞きますから。二人は今の作業を続けてください。

園生月代

あ、うん、有遊さん、お願いね?

剣峰桐

月代ちゃん、これ、どうすればいいの~?

あ、有遊さんもいたんだ。入り口のところで、足を踏み入れていいものか、ためらっていたところ、その有遊さんが出てきた。

有遊愛来

ええと、あなた、名前は? それと、用件を。

遠見結奈

あ、用があるんじゃないんだけど……。

有遊愛来

そうか、ならご覧の通り、ここは今、大変取り込み中だ。用がないなら出直してきてくれ。

遠見結奈

あ、えっと、そうじゃなくて。ええと、あなた、有遊さんよね?

有遊愛来

ああ。あなたは?

遠見結奈

あ、ごめん、私は遠見結奈。あなたのこと、陽香から聞いたこと、あったから。

有遊愛来

陽香から?

遠見結奈

ええ。陽香とは中学で同じクラスだったから。今でも、時々話すしね。

有遊愛来

そうか。しかし、言ったとおり、今、私もちょっと忙しくて。話なら後にしてほしいんだけど。

遠見結奈

ああ、ごめんなさい。ちょっと差し入れを持ってきたの。よかったらお昼に食べてもらおうと思って。

有遊愛来

差し入れ?

遠見結奈

ええ。私、陸上部の食事当番で合宿に参加してるから。えっと、陸上部の先生から、ちょっとここが忙しいそうだからって言われて。

もちろん、それは嘘だけど。

剣峰桐

あ、遠見さん? 差し入れ!? なに?

遠見結奈

お握りと、あと、いろいろ。

剣峰桐

やったぁ! ちょっとお腹空いてたんだ! もう、マジ忙しくて、朝ご飯買いに行ってる暇もなくってさぁ。

遠見結奈

そう? よかった。

遠見結奈

えっと、有遊さんはどうしてここに?

有遊愛来

私も、夏合宿の風紀監督に来てるからな。ここにいれば、都合がいいことも多い。それに……。

有遊愛来

ちょっと、この状況を放っておくわけにもいかなくてな。

遠見結奈

そうね……。

私が机の上に置いたお握りに、さっそく剣峰さんと園生先生が飛びついてきてる。二人とも、朝はちゃんと食べたのかな? そこから心配になってくる。

遠見結奈

よかったら、私も手伝おうか? 食事当番以外の時間は、自由にしていいって言われてるから。

剣峰桐

ほんと!?

園生月代

こら、剣峰さん! そんな簡単に頼っちゃダメ! 遠見さん、かなり大変なのよ? 大丈夫?

遠見結奈

え、ええ。まぁ、ちょっと暇にしてますから。できることだけでも手伝います。

剣峰桐

やったぁ!

園生月代

ごめんね、でも、ありがとう。すごく助かるかも。

遠見結奈

いえ……。えっと、なにをすればいいですか?

園生月代

そうね、えっと……。

剣峰桐

こっちこっち! 私の方、手伝ってよ! この合宿参加者への通達のまとめ作り! もう、何人分あるのかって感じでさぁ!

遠見結奈

合宿参加者への通達?

有遊愛来

ああ、昨日だけでも、かなりいろいろ問題が起きていたからな。私の提案でまとめた。シャワーや調理室などの設備の使用時間や、布団の貸し出しの規則とかだ。

遠見結奈

ああ……。

うわ、有遊さんてすごい。問題の根本を解決しようとしてる。

有遊愛来

ただ、全員に周知させないと意味がないからな。

剣峰桐

それで全員分、プリント作ったらこの有様だし! しかも、それを私だけにやれってどういうこと?

有遊愛来

園生先生は、他にもいろんな用件を抱えているからだ。私も手伝うと言ってるだろう?

剣峰桐

言い出しっぺがやってよー!

有遊愛来

本来は夏合宿監督教師の仕事の領分だ。だから、提案したのだし、それを容れてもらったから、手伝うと言ってるんだ。

園生月代

あ、あの、二人とも……。

剣峰さんと有遊さん、二人とも、ちょっと忙しさに余裕がなくなってるみたい。間に挟まれた園生先生もちょっとかわいそう。

遠見結奈

わかったわ。私も手伝う。でも、これって、合宿参加者全員に配るんでしょう?

剣峰桐

うん、そう。

遠見結奈

何人いるの?

剣峰桐

100人くらい……? 作るのは120冊だけど。

遠見結奈

そう。じゃ、二人でやっても一時間くらいで終わるわよ。まずは、別の広い場所に移りましょ。

剣峰桐

え?

遠見結奈

ここじゃ、園生先生たちの仕事の邪魔になると思うの。空き教室のどこか、借りましょう。そこにプリントをページごとに積んで、組みにして、綴じる。その方が効率いいでしょ?

剣峰桐

え……? あ、うん、そうだね。

有遊愛来

なるほど。

遠見結奈

剣峰さんは、園生先生の手伝いに、ここに残った方がいいかな? 有遊さん、一緒にこれ、やっちゃいましょう。

有遊愛来

あ、ああ。そうだな。それがいい。

遠見結奈

お願い。それじゃ、まずはプリント、運びましょ。有遊さん、2階の空いてる部屋、探してもらえる?

有遊愛来

ああ。

遠見結奈

剣峰さん、プリント運ぶのだけ、手伝ってもらえる?

剣峰桐

う、うん。

遠見結奈

お願い。さっさとやっちゃいましょ。私も、お昼前には戻らないといけないから。

……ああ、やっちゃったかな……。

なんか、一気にスイッチが入った感じ。問題に対して、段取りを考えて、一気に片付ける、この感じ。頼まれてもいないのに、一気に仕切っちゃった。

食事当番でちょっと入りやすくなってるのかな。もう、今さら言ってもしょうがないけど。

ちょっと呆気にとられてる感じの有遊さんと剣峰さんの視線が、気になる。気を悪くしてないといいんだけど……。

有遊愛来

ありがとう、遠見さん。

遠見結奈

え?

有遊愛来

私もちょっと余裕がなくなってたみたいだ。よく考えれば、ここだけで作業しなくてもいいってわかることなのに。

遠見結奈

あ、ううん。ごめんね、出しゃばっちゃって。

有遊愛来

気にしないでいい。私も、昼にはこの仕事を片付けておきたかったんだ。

遠見結奈

そ、そう? ならよかったんだけど。

遠見結奈

その、時々、手伝いに来ようか? 忙しいみたいだし。

有遊愛来

そうしてくれると、助かる。遠見さんなら特に。

そして、有遊さんと二人で、100部近いプリント冊子作成の作業、見込みで1時間くらいかなって思ってたけど。

二人とも、ほとんど無駄話をしなかったし、有遊さんもすごい手際がよくて、30分ほどで片付いてしまった。

園生月代

ありがとう、遠見さん。すごい助かったわ。差し入れも、ね。

剣峰桐

うわ、このお握り、すっごいおいしい。

遠見結奈

あ、いえ。

数理部の部室を出る時、そんなふうに二人からも感謝されて。

ん、ちょっとうれしい。あんなふうにでしゃばって、喜んでもらえるなんて思わなかったから。

遠見結奈

あら、三山さん?

夕ご飯の支度のために、学食の厨房に行くと、そこには三山さん。他にもいくつかの部活の人たちがいるんだけど。

エプロンも着けずに、お鍋の前に座ってる三山さんは、ちょっと場に合ってない感じがして、目立っていたから。

三山音七

あれ、結奈だ。どうしたの、こんなとこいるなんて~。夏合宿、参加してたなんて、知らなかった。

遠見結奈

ああ、比奈からお願いされてね、陸上部の食事当番として参加してるの。三山さんたちも放送部でしょ。

三山音七

うん、そう。あのさ~、三山さんってのもなんか、めんどくさいでしょ、音七でいいよ。

遠見結奈

え? ええと、そう?

三山音七

うん、一文字少なくなるでしょ。

遠見結奈

そういうもの? まぁ、それじゃ……、音七さんでいい?

三山音七

いいよいいよ。

遠見結奈

放送部の夕ご飯? なに作るの?

三山音七

ん~、めんどくさいから、カレーでいいかって。

うん、まぁ、お鍋からのにおいでわかってたんだけど。

遠見結奈

ああ、それじゃ、こっちと一緒ね。今日は陸上部もカレーライスなの。

三山音七

あ、そうなんだ~。

すでに、煮込みに時間のかかるジャガイモとニンジンは、電子レンジで加熱済み。出汁も取ってあるから、タマネギの炒めから始めれば……、一時間くらいでできあがる。

最後の煮込みの間に、サラダとスープ、付け合わせの豆腐とブロッコリーのおひたしを作る。

カレーは全部で60皿分。余ったら余ったで夜食に食べるからいいって、稲本先輩が笑って言ってた。ほんと、運動部の食欲ってすごい。

遠見結奈

昨日は夕ご飯、どうしたの?

私は手早く準備を始めながら、聞いてみる。音七さんが料理ってのも想像がつかなかったけど、他の二人はどうなんだろう?

一木さんはできそうかな? 双野さんは……、こっちもちょっと想像がつかない。まず、エプロン姿からが。

三山音七

昨日の当番は沙紗だったんだけどさ、家から作ったの持ってきてた。まぁ、作ったの、沙紗のお母さんなんだけどね。

三山音七

さすがに今日はそうもいかないからさ~。こうして作りに来たわけ。

遠見結奈

音七さん、料理、できるんだ。

三山音七

ううん、できないよ。でも、カレーならなんとかなるでしょ。

遠見結奈

そ、そう?

まぁ、失敗しにくいとは思うけど。でも、カレーならなんて言われると、ちょっとプライドが。隣でこうして手をかけて作ってる身としては。

三山音七

二人とも手伝うって言ってくれたけど、あっちはあっちで大変なんだよね。

遠見結奈

そうなの?

自分の手は止めずに、音七さんに返事をする。

三山音七

学園祭に向けて、ラジオドラマ、作ることになってね~。あたしは編集やるだけだからいいんだけど、内容考えるのはあの二人だからさ~。

遠見結奈

ふうん……。

三山音七

ネタが決まらないって、昨日からずっとなんだよ~。

遠見結奈

そうなんだ……。って!

相づちのついでに何気なく、音七さんの前のお鍋をのぞいてみたら。

遠見結奈

音七さん、アク! すごいアクが出てる!

三山音七

え? どれ?

遠見結奈

どれって! 見ればわかるでしょ? こんなにアクが出てるじゃない!

お鍋の表面にはもうびっしりと細かい泡の粒、アクが浮いていて、具材が見えないくらい。

ちょっと待って。どうしてルーを入れた後なのに、こんなにアクが出ているの? それに、ルーが入ってるのに、とろみが全然ついてない。どういうこと!?

遠見結奈

ルーを入れる前に、アクはとらなかったの?

三山音七

え? あ、そっか。アクとらなきゃいけないのか~。

遠見結奈

ちょっと! それに、これ、何人分? 量はあってるの?

三山音七

え? 大丈夫じゃない? 適当に切って入れて、ルー入れただけなんだけど……。

遠見結奈

な、なんでそんな適当なの!?

三山音七

だって、めんどくさいじゃん。カレーなんて、材料入れてルー入れて、煮ればできるんじゃないの?

遠見結奈

できるけど、できない!

なんてこと。このままじゃたぶん、できあがるのは味の薄いカレースープ。鍋ごと焦がすのと並んで、普通のカレーの失敗例じゃない!

遠見結奈

えっと、ちょっと、味を見るわよ?

三山音七

え? うん、いいけど。

うん、これはひどい。全然、味が出ていない。どうしたらいいかな、これ……。

遠見結奈

使った材料の数、憶えてる?

三山音七

え? えーと、確か、ニンジンが一本でしょ?ジャガイモが二つかな? あと……。

うん、野菜がちょっと足りてない。そしてなぜ、肉だけそんなに多いのかな? 私は頭の中で、このお鍋の救い方を考える。

遠見結奈

音七さん、圧力鍋、あるから借りてきて。4リットルくらいの大きさの。

三山音七

え? どこにあるの?

遠見結奈

あっちの棚。栓みたいなのがついた、ゴツいフタのお鍋だから、すぐわかるわ。

三山音七

あ、うん。

音七さんが取りに行ってる間に、火を一度止める。もうルーが入ってるから、ここから煮込むには、圧力鍋で一気にやっちゃうしかない。お鍋の後片付けが大変なんだけど。

足りない分の材料を、ちょっと陸上部の分から拝借して、バランスをとる。ちょっと煮崩れるかもしれないけど、とろみがそれで出るからいい。

完璧な味にはできなくても、まともな味にはまだ戻せる。

三山音七

持ってきたよ~。これでいいの?

遠見結奈

ええ。悪いけど、ちょっとやり直すわよ? ちゃんとしたカレーにするから。

三山音七

うん、いいよ~。や、大助かりだし。

遠見結奈

こんな適当な食事ですませちゃダメでしょ、まったく!

三山音七

そうは言ってもね~。あたしら、誰も料理できないからさ~。

遠見結奈

えっと、みんなダメなの?

三山音七

沙紗はご覧の通りだし、羽美もけっこうダメでね~。

ああ、そうなんだ……。

遠見結奈

ご飯は炊いてあるの? 他におかずはなにか用意してある?

三山音七

あ、ご飯炊くの忘れてたよ~。あと、他にはなんにも。カレーだけ。

遠見結奈

ああもう! どうしてそんなにいい加減なの!

三山音七

え? いや、そんなこと言われてもさぁ。普通、カレーだけあれば十分だって思うでしょ?

遠見結奈

とりあえず、このカレーは直してあげる。今日は陸上部と一緒に食べましょ。おかずはこっちのを少し、わけてあげるから。

三山音七

え? う、うん。そりゃ、ありがたいけどさ。

遠見結奈

朝とお昼はどうするつもりだったの?

三山音七

んー、ちょっと財布に痛いけど、コンビニで……。

遠見結奈

うん、わかってた。よし、こうしましょ。

遠見結奈

放送部の分の食事も、私が作るわ。陸上部の先生には、話を通しておくから、後で材料費だけ、精算するってことでどう?

三山音七

え? そりゃ助かるけどさ。いいの?

遠見結奈

三人分増えたところで、たいして手間は変わらないもの。私はかまわないわ。

三山音七

うわぁ、ありがとう、結奈。正直、ちょっとめんどうだと思ってたんだよね~。

遠見結奈

だからって、こんな適当に食事をすませたりしないの。

三山音七

まぁ、わかってるんだけどさぁ~。でも、苦手なものはしょうがなくてさぁ~。

遠見結奈

それはわかったから。こっちの食事の時間は後で知らせるから、これからはその時間に、食堂まで食べに来てね?

三山音七

うん、了解~。いやぁ、結奈ってすごいねぇ~。

遠見結奈

別に、すごくないわ。料理はちょっとやってたことがあるだけ。

三山音七

ううん、そっちじゃなくてさ。さっきからの剣幕の方。いやぁ、阿野と付き合えるだけあるね~。

遠見結奈

う……、ごめん、余計なことだった……?

三山音七

ううん? 助かるって言ってるじゃん~。羽美と沙紗もきっと感謝するよ~。合宿中、ちゃんとした食事ができるんだしね~。

遠見結奈

そ、そう……。なら、よかったけど。

うん、ほっとした。また、やっちゃったかと思った。

どうにも、止まらない。あの時のこと、思い出すだけなのに、今日はどうしてか、こんな余計な世話ばかり焼いている。つい、口を出してしまう。

ほんとに、どこか、スイッチが入って止まらなくなってる感じ。

音七さんたちのカレーを手早く作り直して、今度は陸上部の分に取りかかる。

20人を越える分、手早くやっていかないと終わらない。事前に計画したとおりに、手を動かしていく。

うん、これじゃ……、止まらないよね、いろいろと。

料理に没頭できるのは楽しい。それだけは確か。できるだけ、あの時のことを思い出さないように、私は手だけを動かし続けた。

三山音七

羽美も沙紗も期待してなかったみたいだけど、これだったらびっくりさせられるかな~。

三山音七

ま、食事、結奈にまかせちゃうと、抜け出してくる口実、減りそうだけどね。

遠見結奈

ま、まだ、そんな気を遣わなきゃいけないんだ?

三山音七

うんにゃ。でも、二人がいい雰囲気出してると、ちょっと遠慮したくなるんだよね。

遠見結奈

まぁ、気持ちはわかるけど。

三山音七

恋するってどんな気持ちなのかねぇ。

遠見結奈

……!

味見をしていたカレーを、思わず噴き出しそうになった。まさか、音七さんからそんな発言、出るとは思わなかったから。

三山音七

ね、結奈はどう思う?

遠見結奈

そ、そうね……。

<01>恋って、どう思う?

<01>悪くないんじゃない?

<01>いろいろ大変そう

遠見結奈

ま、まぁ、悪くないんじゃない?

三山音七

ま、そうかもね~。あの二人、楽しそうではあるしね~。

遠見結奈

音七さんは好きな人とかいないの?

三山音七

いないね~。まぁ、恋だのじゃないけど、気の合うヤツはいるけどね~。

遠見結奈

阿野とか?

三山音七

あ~、阿野とかいいよね~。距離感が絶妙で。ベタベタしてこないけど、付き合いいいし。

遠見結奈

そうね。

遠見結奈

いろいろ大変そうって思う。

三山音七

ほんとにね~。羽美のちょっとしたことに一喜一憂してた沙紗見てたらそう思うわ、あたしも。

三山音七

でも、まぁ、あの時の沙紗も、今の二人も、楽しそうなんだよね。

遠見結奈

そう?

三山音七

そだね。つらい恋とかよく言うけど、ああいうふうに楽しんでるならいいんじゃないかね。

遠見結奈

そうかもね。

三山音七

結奈は好きな人とかいんの?

遠見結奈

え? うーん……、よく、わかんない。

三山音七

……あたしも、よくわかんないよ、誰かを好きになるなんてさ。

そんなことを話しながら、もうちょっとで料理もできあがりそう。

音七さんに、そろそろ一木さんたちを呼んでもいいわよって、声をかけてから、私も時間を確認する。

うん、ちょっと予定外のこともあったけど、今日の夕ご飯も時間通りにできあがり。

カレーだから、みんな喜んでくれるかな。

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okujou_no_yurirei-san/1402.txt · Last modified: 2013/06/01 22:49 (external edit)