User Tools

Site Tools


okujou_no_yurirei-san:1202

Place translations on the >s

次の日の放課後から、私のお手伝いが始まった。

昨日の放課後、図書室で見かけた剣峰さん、サチさんがあの後、追いかけてわかったことは、やっぱり園生先生から逃げ回っているらしいということだった。

とりあえず、その理由を調べてみようということになったんだけど……。

本人に聞くわけにもいかないし、どうしよう。そう考えて私は、まず、園生先生にそれとなく聞いてみようと思った。

で、園生先生を捜しているんだけど……。

いない。園生先生、職員室にも、国語科の準備室にもいない。

職員室で聞いた限りだと、校内にはいるみたいなんだけど……。どこだろう。

数理部の顧問だって話だから、部室にいるのかな? そう思って、部室がある雲見櫓に行ってみようとした途中だった。

廊下の向こう側から、その園生先生が歩いてきた。

園生月代

………………。

どうしたのかな? 教室の前を通るたび、中をのぞいてる。誰かを捜しているみたい。

まぁ、声をかけてみよう。こっちは先生に聞いてみたいこと、あるんだし。

遠見結奈

園生先生。

園生月代

あ、あら、遠見さん。

遠見結奈

ちょっと、いいですか? 授業のことで質問があるんですけど。

もちろん、これは口実だけど。

園生月代

え? あ、ああ、いいわよ。なぁに?

二年生の古文担当の園生先生。まだ先生になって三年目って言ってたっけ。

親切で、授業もわかりやすい方。なにより、背が低くて顔も子供っぽいので、学生には人気がある。尊敬っていうより、親しみやすくて、かわいくてってとこだけど。

遠見結奈

お忙しかったですか?

園生月代

え、あ、うん、ちょっと人を捜してて。あ、遠見さん。

遠見結奈

はい。

園生月代

遠見さん、剣峰さんって知り合い? C組の。

……できすぎ。先生の方から振ってきてくれるなんて。

遠見結奈

えっと、あまり話したことはないですけど、一応。

園生月代

そう? よかった。それじゃ、もし、剣峰さんと話すことがあったら、伝言をお願いできる? 私のとこに顔を出してくれる? って。

遠見結奈

剣峰さん、なにかしたんですか?

せっかくだし、ちょっと踏み込んでみよう。

園生月代

あ、ううん、呼び出しとかじゃないの。ただ、ちょっと最近、部活にも出てこないことが多くって。その、顧問として一応ね。

園生月代

剣峰さん、部長だから、どうしたのかなって。まぁ、数理部って部員、剣峰さんしかいないんだけどね。

そう言ってちょっと笑った先生、確かにかわいい感じ。

園生月代

なんか、部室に来てはいるみたいなんだけど、私とはすれ違ってばっかりなの。

園生月代

私、C組は教えてないから、授業とかでも会えなくってね。

そっか、C組って理系クラスだったっけ。

園生月代

なにかあったのかなって思って、ちょっと話を聞いてみようかなって。それだけなのよ。

園生月代

でも、休み時間とか昼休みにも会えないのよね……。私、避けられてるのかなぁ……。

そんなふうに、ぽつりと、園生先生はつぶやいて。

<01>私、避けられてるのかなぁ……

<01>嫌われたのかも

<01>ちがうと思う

遠見結奈

そうかもしれませんね。

園生月代

ええ!? や、やっぱり……?

つい、答えてしまった。そして、園生先生は予想通りの反応で、がっくりと肩を落として。

なんか、ほんとこの先生、かわいい。他の子がからかいたくなる気持ち、ちょっとわかる。っと、いけない、ちゃんとフォローしておかないと。

園生月代

私、剣峰さんになにか悪いこと、しちゃったかなぁ……。

遠見結奈

あ、いえ、そのほら、剣峰さんの方になにかあったのかもしれませんし。

園生月代

うーん……、剣峰さん、こないだまでは、毎日、部活に来てたのよ。

園生月代

私にも、仲良くしてくれたし。その、ちょっと困ったとこ、あったけど。ほんとに、楽しそうにしてたのよ?

園生月代

私、剣峰さんの好意に甘えて、なにかひどいこと、しちゃったのかな……。

遠見結奈

ちがうと思いますよ。

園生月代

そ、そうかしら。

ちょっとだけ、園生先生の顔が明るくなった。ちょっと声もうれしそうな感じ。

なんか、ほんとこの先生、かわいい。他の子が園生ちゃんとか呼ぶ気持ちがわかる。先生と言うより、ちょっと年上の友達みたいで。

遠見結奈

剣峰さんの方に、なにかあったんじゃないですか?

園生月代

そうなのかしら、やっぱり。

園生月代

あのね、剣峰さん、こないだまでは、毎日、部活に来てたのよ。

園生月代

私にも、仲良くしてくれたし。その、ちょっと困ったとこ、あったけど。ほんとに、楽しそうにしてたのよ?

園生月代

もしかしたら、私、剣峰さんのその好意に甘えすぎちゃったのかな……。

遠見結奈

え、ええと、そのことを話し合いたいから、剣峰さんを捜してるんですよね?

園生月代

ええ……、そうなんだけど……。避けられてるなら、無理にしない方がいいのかしら……。

遠見結奈

と、とにかく、見かけたら声、かけておきますよ。

園生月代

ええ、お願いね。ごめんね、こんなこと頼んじゃって。

遠見結奈

いえ、いいですよ。

園生月代

ありがとう、遠見さん。あ、剣峰さんには、無理に私のとこ、来なくていいからって。ただ、話したいことがあったら言ってねって感じでね?

遠見結奈

はい。

園生月代

あ、ごめんなさい、授業の質問だったよね。質問はなぁに?

遠見結奈

あ、はい、ええと……。

そうだった、そう言って声をかけたんだっけ。

私は、今日あった古文の授業を思い出し、質問をでっちあげた。

grpo

grpo_ef

grpo_bu0

grpo_bu0

grpo_bu0

grpo_bu0

grpo_bu0

grpo_bu2

grpo_bu1

grpo_bu0

grpo_bu2

grpo_bu1

grpo_bu0

grpo_bu2

grpo_bu1

grpo_bu0

grpo_bu2

grpo_bu1

grpo_bu0

grpo_bu2

grpo_bu1

grpo_bu0

grpo_bu2

grpo_bu1

grpo_bu0

okujou_no_yurirei-san/1202.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)