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limit_panic:event2b
2day/イベント2B.ks
Lines: 236
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もう夜中の2時になろうかという頃。
>

まんじりとも出来ずに、
>

ただぼーっとしていました。
>

時間も時間だったので、
>

気のせいかと思いましたが――。
>

気のせいじゃなさそうです。
>

胡桃か鏡香のどちらかのような
>

気がしますけど。
>

……あんなことがあった後だから、
>

ちょっと顔を合わせ辛いけれど。
>

[Mana]
「……はい」
>

[Kyouka]
「まな? 私よ」
>

ドアの向こうにいたのは
>

鏡香みたいですが、
>

[Kyouka]
「ねえ、話があるの」
>

さっきとは違ってか細い声。
>

[Mana]
「鏡香……」
>

どうしよう。
>

さっきみたいにまた暴れられても困る。
>

かと言って、放っておいても
>

昨日の夜みたいにどこからともなく
>

入ってくるかもしれないし……。
>

[Mana]
「入って」
>

[Kyouka]
「ありがとう……入るわね」
>

「井上さんは?」
>

そうたずねたかったけれど、
>

どこか、はばかられた。
>

どことなく鏡香に反省の色が
>

見えたからかもしれない、けれど。
>

鏡香がそのままベッドに腰掛けたので、私もその横に座った。
>

なんだろう。
>

何の話だろう。
>

昼間の話?
>

それともさっきの話?
>

なぜ鏡香が胡桃と仲良く出来ないのか。
>

なぜ胡桃が鏡香と仲良く出来ないのか。
>

ぐるぐると考える。
>

なんだかよくわからなくなってきた。
>

――と、
>

[Kyouka]
「――ごめんね」
>

唐突に鏡香は謝ってきた。
>

[Mana]
「えーっと、それはどれに、何に対して?
>

どうしたの、急に?」
>

[Kyouka]
「さっきのこと。
>

まなを傷つけちゃったかな、って」
>

[Kyouka]
「本当はまなを困らせたくないの。
>

まなに心配をかけたくないの。
>

信じて、悪気があるわけじゃないの」
>

[Mana]
「それは……わかってるよ」
>

[Kyouka]
「本当?」
>

[Mana]
「本当。
>

鏡香がいつも真剣なのは知ってるもん」
>

[Kyouka]
「じゃあ……怒ってない?」
>

[Mana]
「うーん。それはどうかなー」
>

[Kyouka]
「え?」
>

[Mana]
「だってあれだけケンカしちゃダメ、
>

って言ったのに。
>

結局また……してるし」
>

[Kyouka]
「それは――」
>

[Mana]
「でも、ちゃんと反省してこうやって
>

謝りにきてくれてるんでしょ?
>

それなら――」
>

[Kyouka]
「きゃーん☆」
>

両手を広げて鏡香が抱きついてきた。
>

受け止めきれず、そのままベッドに
>

抱き合うようなかたちで転がる。
>

[Mana]
「ちょっ、鏡香っ!?」
>

[Kyouka]
「ごめんね? 
>

でも嬉しい♪
>

やっぱりまなも私のこと好きなのね?」
>

[Mana]
「いや、その、好きって……」
>

[Kyouka]
「あのね、まな。
>

私はまなのことが好き。
>

大好きなの」
>

[Kyouka]
「私はまなのためなら何でも出来る。
>

まなと一緒にいるためなら何でもやる。
>

だって、こんなにまなの事が
>

好きなんですもの」
>

[Mana]
「鏡香……?」
>

[Kyouka]
「だから――」
>

[Kyouka]
「ねえ、まな、お願いがあるの」
>

鏡香は私の上に馬乗りになり、
>

顔を近づけてくる。
>

吐息がかかる距離に、
>

思わず胸がドキッとする。
>

いや、ちょっと、女の子同士なんだから!
>

どうしてドキドキするのよ!
>

[Mana]
「お願い?」
>

なるべく冷静に、私は答えた。
>

[Kyouka]
「そう、お願い。
>

ほんの些細なこと、よ」
>

[Mana]
「まあ、その内容にもよるけど……」
>

[Kyouka]
「……ふふふ。
>

まなの首元、綺麗ね……」
>

つぅっ、
>

と指先で私の首すじをなぞる鏡香。
>

[Mana]
「――ひゃぅっ!?」
>

ちょっと冷たい指先がくすぐったくて、
>

思わず変な声を出してしまいました。
>

[Mana]
「こ、コラ鏡香!
>

くすぐったいでしょ」
>

[Kyouka]
「うふふ……白くて綺麗な肌……」
>

首から鎖骨をなぞり、
>

そのまま胸元へと指をかける鏡香。
>

[Mana]
「そこは!?」
>

あっという間に胸元をはだけさせられる。
>

なんだか鏡香……手慣れてない?
>

[Kyouka]
「いいなぁ……。
>

私なんかこんなに小さいのに。
>

まなは大きくてやわらかくて……」
>

[Mana]
「や――ひゃん!?」
>

ふにふにっ、と胸の谷間をゆっくりと
>

なぞられて、背筋がゾワゾワする。
>

指の腹で、感触を確かめるように
>

ゆっくりとなぞる鏡香。
>

[Mana]
「ちょ……やだ、鏡香……。
>

触り方がやらしいよ……?」
>

[Kyouka]
「うふふ♪
>

指先に愛情込めて触ってるから♪」
>

[Mana]
「あ、愛情って!」
>

[Kyouka]
「さっき言ったじゃない?
>

大好き――って」
>

馬乗りされて身動きの取れない私。
>

鏡香は私の首すじに顔を近づけて!?
>

[Mana]
「あ、ちょっと、そこは――」
>

[Kyouka]
「そこは――なぁに?」
>

そう首を傾げた鏡香の表情は、
>

物凄く意地悪な笑い方で――、
>

[Mana]
「首は、首はくすぐったいから――」
>

[Kyouka]
「から? 
>

うふふ、知ってるわ。
>

まなが首が弱いってこと」
>

[Mana]
「や、嘘、ちょっ、待っ――」
>

[Kyouka]
「ちゅ――☆」
>

――ゾクゾクゾク!!
>

[Mana]
「うひゃあああぁんっ!?」
>

首すじに全神経が
>

集中したかのような錯覚。
>

ぞわぞわゾクゾ。、
>

くすぐったいのと気持ちいいのとが
>

ごっちゃになって、
>

自分でも信じられないくらいの
>

声を出しちゃいました。
>

[Mana]
「ぅぐ……やぁ……鏡香……」
>

[Kyouka]
「むぐむぐむぐむぐ?」
>

首に吸い付いたまま、
>

鏡香がなにか訊いてきた。
>

[Mana]
「んきゃっ!? 
>

それ、らめぇええぇ……っ」
>

[Kyouka]
「んむぅ?
>

……むふ☆
>

むぐむぐむぐむぐむぐっ!!」
>

[Mana]
「んぁっ☆
>

――くぅんっ!!」
>

[Kyouka]
「んむ――っぷは!」
>

[Mana]
「ぅん――っくぅん!!」
>

[Kyouka]
「ふふふ……可愛いわよ、まな……」
>

[Mana]
「ハァ……ハァ……ハァ……。
>

……うして?」
>

[Kyouka]
「ん? なあに?」
>

[Mana]
「どうして……こんなことするの?」
>

[Kyouka]
「どうして、って?」
>

相変わらず、
>

意地悪な笑みを浮かべる鏡香。
>

[Kyouka]
「何度も言ってるじゃない。
>

まな、あなたが好きなの。
>

だから、よ」
>

[Mana]
「答えになってないよ……」
>

[Kyouka]
「私はあなたに出会って救われた」
>

[Mana]
「え?」
>

[Kyouka]
「まなと出会って、私は救われたの。
>

まなは私のすべて。
>

好きよ、まな。愛してる」
>

[Kyouka]
「だから欲しいの。
>

まなの全てが。
>

純真で綺麗なまなの身体が――」
>

鏡香の両手が、胸元に伸び――、
>

[Mana]
「ちょっと、待って!!」
>

身をよじり、鏡香の拘束から
>

どうにか抜け出すことに成功した。
>

鏡香の両手を握り、微笑む。
>

[Mana]
「ね? 鏡香、今日はさ、
>

いったんここまでにしない?」
>

[Kyouka]
「ここまで? なぜ?
>

どうして?」
>

[Mana]
「えっと……」
>

[Mana]
「うん、そう。私も、さ、
>

心の準備ってもんが必要だし」
>

[Mana]
「それに、ほら。
>

お風呂にも入ってないから、汗くさいし」
>

[Kyouka]
「こころの…………じゅんび」
>

[Mana]
「ね、だからさ、
>

今夜はいったんここまでにして――」
>

[Kyouka]
「そっか」
>

にっこり微笑む鏡香。
>

[Kyouka]
「そうだよね、まなも心の準備が必要、だよね?」
>

[Kyouka]
「わかったわ」
>

[Kyouka]
「とりあえず今夜はいったん戻る、
>

ね?」
>

[Mana]
「そ、そうそう。
>

そうしてくれると助かります」
>

[Kyouka]
「そっか、そっかぁ……」
>

納得してくれたようで、
>

鏡香はしきりに頷くとベッドから降りた。
>

[Kyouka]
「うん、じゃあ、また明日ね、まな」
>

[Mana]
「おやすみなさい、鏡香」
>

背中を向けて部屋に戻ろうとする鏡香。
>

と、立ち止まってくるりと振り向いた。
>

[Kyouka]
「あ、そうだ、忘れてたわ」
>

[Mana]
「え? 何を?」
>

[Kyouka]
「おやすみのキス☆」
>

[Kyouka]
「んー☆」
>

唇を突き出してそっと顎を上げる鏡香。
>

……どうしよう。
>

……ま、仕方ないか、この場は……
>

そっと顔を近づけて――
>

[Mana]
「おやすみなさい――ちゅっ」
>

[Kyouka]
「ちゅっ。
>

きゃーん☆ おやすみまなーっ☆」
>

もう一度私に抱きつくと、
>

ニコニコと満面の笑顔を見せて
>

自分の部屋へと戻っていきました。
>

ようやく静かになる部屋。
>

[Mana]
「……なんだかどっと疲れました……」
>

好意を持ってもらえるのは
>

嬉しいですが……、
>

なんだか行き過ぎてるような気がします。
>

でも……、
>

どうしてここまで好かれてるんだろう。
>

鏡香と出会ったころ……。
>

そう言えば何かあったような。
>

なんだか大切なことを
>

忘れてる気がします。
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その後、ベッドで横になりながら
>

思い返してみたけれど、
>

結局思い出すことは出来ませんでした。
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limit_panic/event2b.txt · Last modified: 2014/05/25 12:55 (external edit)