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atelier_no_koibito_tachi:s016
;//S016「璃紗、ママとの対話」
#savetitle 璃紗、ママとの対話


;**中庭
#bg bg18a
#wipe fade


;♂MP07
#bgm 0 bgm07


#mes on
#system on


私はさっきから、携帯を眺めたままじっとしていた。
横では美夜が、静かにそんな私を見守っている。
ママと話し合う……そう決めたのはいいけれど、なかなか自分から連絡をすることができない。
以前はイヤっていうほど、ママの方から連絡が来たのに……
ここ数日は音沙汰なしだった。


#cg 1 tri07s 400 0
#wipe fade



#voice risa_1158
【Risa】「もう……ママったらこういう時に限って、電話してくれないんだからっ」
自分の勇気のなさを、ついママのせいにしてしまう。


#cg 1 tmi02s 200 0
#cg 2 tri07s 600 0
#wipe fade



#voice miya_0971
【Miya】「ふふふっ」


#cg 2 tri08s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1159
【Risa】「あっ……美夜……」
美夜と目が合う。
もう何よ、その楽しそうな顔は。


#cg 2 tri03s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1160
【Risa】「何? 私がジタバタしているのが、そんなにおかしいの?」


#cg 1 tmi01s 200 0
#wipe fade



#voice miya_0972
【Miya】「校内では、わたくしにいつもしっかりしなさいとか言っている璃紗も、こういう時はまるでダメになっちゃうと思うと……」
#voice risa_1161
【Risa】「……面白いって言いたいの?」
#voice miya_0973
【Miya】「いいえ、逆に可愛いわね。こういうのを萌えっていうのかしら?」
萌えって……もう、何よそれ。


#cg 2 tri08s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1162
【Risa】「結局、おもしろいって言いたいんでしょう、人の気も知らないで」
#voice miya_0974
【Miya】「わかるわよ……わたくしも同じだったんだから」


#cg 2 tri03s 600 0
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#voice risa_1163
【Risa】「そ、そうだったわね……うん」
美夜も両親と和解するために、いっぱい話し合いをしたのよね。
うううっ……それに比べて、私ったら。
いざという時に、本当に弱腰だわ。
#voice miya_0975
【Miya】「そんなに気負わない方がいいわよ。いつも通りでいればいいのよ」
#voice risa_1164
【Risa】「そうは言っても……」
#voice miya_0976
【Miya】「なんとなくだけど、お母様と暮らしていた頃、璃紗の方がお母様の生活態度に口を出すことが多かったんじゃないのかしら?」
#voice risa_1165
【Risa】「えっ……?」
ママが再婚を言い出す前……
二人でいた頃、ママは仕事が忙しかったので、生活面では確かにちょっとだらしないところがあった。
脱いだものがその辺に置いてあったり、ゴミ捨てを忘れたり。
私がいちいち片付けて、文句言ってたりしていたわよね。
#voice risa_1166
【Risa】「ええ、そんな感じだったわ。でもよくわかるのね?」
#voice miya_0977
【Miya】「一人暮らしでも、あれだけきちんとしている璃紗の生活を見れば、イヤでもわかるわよ」


#cg 2 tri01s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1167
【Risa】「ふーん……でもママは私が注意しても、いつも笑っているだけだったけどね」


#cg 1 tmi02s 200 0
#wipe fade



#voice miya_0978
【Miya】「ふふふっ、だったら話し合いも、そんな感じでいいんじゃないかしら?」


#cg 2 tri03s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1168
【Risa】「そんな感じ……って?」


#cg 1 tmi01s 200 0
#wipe fade



#voice miya_0979
【Miya】「璃紗らしくすればいいのよ。わたくしのことを心配して、あれこれ言うのと同じように、お母様にも言ってあげればいいのよ」
#voice risa_1169
【Risa】「あっ……そう、なのかな?」
普段通りに、言えばいいってことなのかしら。
#voice miya_0980
【Miya】「どう、少しは電話をかける気になったかしら?」


#cg 2 tri01s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1170
【Risa】「ええ、私らしくね……やってみるわ」
私はドキドキしながら、電話をかけた。
コール音が鳴り響く。

;♀SE018
#se 0 SE018


#cg 2 tri03s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1171
【Risa】「早く出てよ、ママ……もうっ、ママったら」
待たされてる時間、余計に緊張してしまう。
何コールかの後、やっとママに繋がった。


#cg 2 tri01s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1172
【Risa】「ママっ、私よ……そう、璃紗よ」
ママは私から電話をかけてきたことによほど驚いたのか、どこかポーっとしていて、反応が悪い。


#cg 2 tri03s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1173
【Risa】「ねぇ、聞いてるの? そう、璃紗よ……えっ、お金?」
いきなりお金の話をされた。
お小遣いが足りなくなって、仕方なく連絡してきたのか……ですって。


#cg 2 tri08s 600 0
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#voice risa_1174
【Risa】「私がお金の管理に失敗するわけないじゃない。えっ? 無駄遣いなんてしてないわよ」
#voice miya_0981
【Miya】「……いいえ、結構していると思うわ、わたくしは」
美夜が横でボソッと、口を挟む。
ママの声が大きくて、話している内容が聞こえちゃっているんだわ。
璃紗はヒラヒラしたものやぬいぐるみばっかり、いつも買っているでしょう、って。


#cg 2 tri03s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1175
【Risa】「もう、少しは娘のことを信用してよね……えっ、電話の用件? そ、それは……そのぉ……」
本題に入ると、途端に口ごもってしまう。
あれだけ電話や置き手紙を自分からしていったくせに、なんでわからないのかしら……
私が頑なに、拒否しすぎたせいなの?
#voice risa_1176
【Risa】「えっと……その、ね……」
いつも通り、いつも通りにするのよ、私。


#cg 2 tri01s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1177
【Risa】「ママがどうしても、私に会わせたいのなら……ママの再婚相手、会ってあげてもいいわよって……それだけ、よ」
ああっ、なんでこんな言い方しかできないのかしら、私って。
ママは耳が痛くなるほどの大声で『それ本当なのっ!!』と叫んでいた。
そこから急に早口になって、あれこれ説明を始めて。
一度電話を切り、そのお相手に確認し、すぐ折り返しの電話がかかってきて。
そうして三人で会う日を、あっという間にセッティングしてしまった。
#voice risa_1178
【Risa】「……ええ、わかったわ。駅前のあの店に、明後日ね、ええ……それじゃ」

;//SE:携帯を切る音
;……ピッ
;♀SE008
#se 0 SE008


#cg 2 tri03s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1179
【Risa】「ふうっ……ドッと疲れたわ〜」
これでとりあえず、話し合いの日時は決まったわね。
#voice miya_0982
【Miya】「璃紗、お疲れ様」
#voice risa_1180
【Risa】「美夜……今の、全部聞こえていたわよね?」
#voice miya_0983
【Miya】「ええ、話し合いは明後日になったのね。それにしても……」
#voice risa_1181
【Risa】「な、何よ? 何か変だった??」


#cg 1 tmi02s 200 0
#wipe fade



#voice miya_0984
【Miya】「璃紗ってお母様の前でも、ちゃんとツンデレなのね\001」


#cg 2 tri05s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1182
【Risa】「はうっ! あ、あれは、その……うまく言えなくて、つい……」
#voice miya_0985
【Miya】「いいのよ、璃紗はそのツンデレ属性なのがいいんだから。ずっとそのままでいいのよ」


#cg 2 tri03s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1183
【Risa】「くうううっ……ほら、そろそろ授業始まるから、教室に戻るわよ」
私は美夜の背中をグイグイ押して、教室の方へと歩かせる。


#cg 1 tmi01s 200 0
#wipe fade



#voice miya_0986
【Miya】「あら、まだ時間はあるわよ」


#cg 2 tri08s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1184
【Risa】「だめよ、学校休んだ分、少し授業が遅れているから、早めに戻って予習したいのよ」
#voice miya_0987
【Miya】「遅れた分なら、わたくしが個人授業してあげるわ」


#cg 2 tri03s 600 0
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#voice risa_1185
【Risa】「……なんかその響きに、不穏なものを感じるからいいわ」
#voice miya_0988
【Miya】「すっかり勘が良くなったわね、璃紗」


#cg 2 tri01s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1186
【Risa】「ええ、おかげさまで」
個人授業なんてしたら、また授業のお礼に何か変なことやらされそうなのよね。
美夜といる時間が長くなってきた分、彼女の考えることもだんだん予測がつくようになってきた。


#cg 1 tmi02s 200 0
#wipe fade



#voice miya_0989
【Miya】「でも周りが見えていないのは相変わらずね♪」


#cg 2 tri03s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1187
【Risa】「……どういうこと?」


#cg 1 tmi01s 200 0
#wipe fade



#voice miya_0990
【Miya】「わたくし達の今の体勢、周りからどう見えるかしら」
#voice risa_1188
【Risa】「……へっ?」
美夜の背中を押しているうちに、ずいぶんと密着していた。
これだと私が美夜に、後ろから抱きついているみたいで……


#cg 2 tri04s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1189
【Risa】「ひゃっ」
すぐに離れたけれど、廊下の窓からこちらをチラチラ見てる人たちがいた。


#cg 1 tmi03s 200 0
#wipe fade



#voice miya_0991
【Miya】「そんなに勢いよく離れられると、わたくしでも傷つくわよ」


#cg 2 tri03s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1190
【Risa】「ば、ばかっ……どうして早く、教えてくれないのよ〜」


#cg 1 tmi01s 200 0
#wipe fade



#voice miya_0992
【Miya】「ベストカップルのことを知らない一年生もいることだし、少しでもわたくし達の仲の良さを見せ付けるのに良い機会じゃないかしら」


#cg 2 tri08s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1191
【Risa】「そんな機会、いりません」
それに女の子たちは、みんな噂好きだから。
新入生でも、ベストカップルのことは大体知っているわよ。
たまに、声をかけられたりするし……『今年も投票あるなら、璃紗さまに一票入れますね』とかなんとか言われたり。

;//SE:チャイムの音
;♀SE001
#se 0 SE001


#cg 2 tri01s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1192
【Risa】「あっ……もうチャイム鳴っちゃったじゃない、早く戻りましょう」
#voice miya_0993
【Miya】「そうね、ではごきげんよう〜」

#cg 1 clear
#cg 2 tri08s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1193
【Risa】「美夜、待ちなさいよ。そっちは教室じゃないわ〜」
ああ、やられたわ。
多少恥ずかしくても、あのまま美夜を押し続けていれば、教室まで強制的に連れていけたのに。
#voice risa_1194
【Risa】「もう……ちょっとの隙に、すぐサボるんだから」
でも……


#cg 2 tri01s 600 0
#wipe fade



#voice risa_1195
【Risa】「今回は美夜に後押しされたお陰で、ママと話し合いをすることになったのよね……うん」
今日くらいは、サボリを見逃してもいいわよね……
#voice risa_1196
【Risa】「……いいえ、ダメよ。また後でみっちり、お説教してあげるんだから、フフフッ\001」


;**暗転
#mes off
#mes clear
#system off
#bg black
#cg all clear
#wipe fade



#mes on
#system on


……その後、教室に戻って来た美夜に注意をしたけれど。
またいつものように、軽く流されてしまった。
そしてあっという間に、日々は過ぎていって。
ママとの約束の日がやってきてしまった……


#bgm 0 stop 1000


#label hscene


;※EV016 抱き合いながら寄り添い、美夜の裸の胸に顔を埋め、うっとりと甘える璃紗。二人のバストアップ程度で。
#bg EV16
#wipe fade


#bgm 0 bgm06


#if m==1
#mes on
#system on
#endif


#voice risa_1197
【Risa】「……美夜、おはよう」
#voice miya_0994
【Miya】「……ええ、おはよう璃紗」
美夜と一緒に迎える朝。
隣のぬくもりに寄り添いながら、私はこれからのことを考える。
今日は、ママとその再婚相手に会う日。
二人とは、駅前のカフェで待ち合わせをしている。
また一人で考え込んで、熱でも出されたら困るって、美夜は昨日から泊まりに来てくれていた。
もちろん昨夜も、色々とあって……別な意味で、熱が出そうではあったけれど。
#voice miya_0995
【Miya】「璃紗、大丈夫?」
#voice risa_1198
【Risa】「えっ、何が?」
#voice miya_0996
【Miya】「だって、ちょっと顔が赤いわよ。また熱でも出たのかしら」
#voice risa_1199
【Risa】「それは平気よ、クラクラしてないし……緊張はちょっと、しているみたいだけど……はっ!?」
#voice miya_0997
【Miya】「……璃紗……」
美夜は黙って、私の体を抱き寄せる。
お互いまだ裸のままだったけれど、美夜の暖かな肌が触れて、すごく気持ちいい。
しばらく、そのままでいたいけれど……私は部屋の壁にかかった時計に目を走らせる。
もう少ししたら、出かける支度をしなくちゃいけないわね。
#voice miya_0998
【Miya】「璃紗、今から行くの?」
私を心配するように、美夜が声をかけてくる。
#voice risa_1200
【Risa】「ええ……行ってくるわ」
ちょっと声が震えてしまう。
やっぱり私、こういう場面に弱いのよね。
#voice miya_0999
【Miya】「あの、璃紗……良かったら一緒に、着いて行きましょうか?」
#voice risa_1201
【Risa】「美夜……」
私がよっぽど、不安そうに見えたのかしら。
美夜が同行すると言ってくれる。
一瞬、そうしてもらえたらどんなに楽なんだろうか……って思ったけれど。
でもダメよ、これは私の家の問題だもの。
美夜が一人で親と和解したように。
私も一人で、頑張らないといけないのよ。
そうじゃないと、大好きな美夜と対等でいられなくなるから。
私は愛しい彼女を安心させるために、微笑んだ。
少し、ぎこちない感じになっちゃったけれど。
#voice risa_1202
【Risa】「いいわ。一人で行くから……終わったら、あのアトリエに行くわ」
#voice miya_1000
【Miya】「ええ……じゃあ、待っているわね」
結果はどうなるかわからないけれど、一番に美夜に聞いてもらいたいから。
私は彼女に、いつものアトリエで待っててもらうことにした。
#voice miya_1001
【Miya】「いってらっしゃい、璃紗」
#voice risa_1203
【Risa】「………………」
#voice miya_1002
【Miya】「璃紗……どうしたの、早く待ち合わせに行かなくていいの?」
#voice risa_1204
【Risa】「うん……すぐ出かけるけど……」
覚悟は決めたわ。
後はもう、当たって砕けろ……くらいな気持ちになっている。
実際、砕けちゃったら困るけどね。
でもその為には、あと一押しが欲しかった。
#voice risa_1205
【Risa】「美夜……お願い、私に勇気をちょうだい」


;※EV016P1:カットイン、互いにキスをする璃紗と美夜の口元のドアップのパーツ。
#bg EV16P1
#wipe fade


#voice miya_1003
【Miya】「えっ?」
#voice risa_1206
【Risa】「……ん、ちゅっ\001」
#voice miya_1004
【Miya】「んん、んぁ……璃紗……」
私は自分から、美夜にキスをした。
そして甘えるように、美夜の胸にまた顔を埋める。
#voice miya_1005
【Miya】「ぁぁ、璃紗……ぁん、もう……」
#voice risa_1207
【Risa】「ゴメンね、甘えちゃって……でももう、これで大丈夫\001」
美夜から勇気チャージさせてもらったわ。
#voice risa_1208
【Risa】「ありがとう、私……頑張ってくるね」
#voice miya_1006
【Miya】「あ、あの……璃紗……」
#voice risa_1209
【Risa】「それじゃ、行ってくるわね」
もう迷わない、まっすぐ突き進むだけよ。
私はサッと立ち上がり、服を着て、家を出ていった。
#voice miya_1007
【Miya】「璃紗……ぁぁ、出かけにこんなことをされたら……逆にもやもやしちゃうじゃない」
私のこの行為が、残された美夜をそんな気持ちにさせていたなんて、露知らず。
私は待ち合わせ場所へと、走って向かっていった……


#setscene 6
#endscene


;**暗転
#mes off
#mes clear
#system off
#bg black
#cg all clear
#wipe fade



;♂MS
#bgm 0 stop 1000


;//END
#next2 S017

atelier_no_koibito_tachi/s016.txt · Last modified: 2013/06/01 22:49 (external edit)