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atelier_no_koibito_tachi:s014
;//S014「看病のお礼をしたいわ……」
#savetitle 看病のお礼をしたいわ……


;**青空
#bg bg40a


;♂MP08
#bgm 0 bgm08


#mes on
#system on


#voice risa_1109
【Risa】「う……ん……」

;♀SE017
#se 0 SE017


外から、鳥の鳴き声やバイクの音が聞こえてくる。
#voice risa_1110
【Risa】「もう、朝なのね……」
なんだかいつもより、ゆっくり眠れた気がするわ。
#voice risa_1111
【Risa】「んーっ、いい天気」
伸びをして起き上がると、額からタオルが落ちた。


;※EV015 
#bg EV15
#wipe fade


#voice risa_1112
【Risa】「えっ……あっ、美夜」
枕元には洗面器と水差し。
そして横では、寝息をたてている美夜。
#voice risa_1113
【Risa】「美夜……ずっと私の傍にいてくれたのね」
私、美夜にお世話になりながら、寝てしまったみたい。
美夜の看病のおかげで、熱っぽさはなくなっていた。
#voice risa_1114
【Risa】「ありがとう、美夜……」
美夜の髪を撫でる。
;#voice risa_1115
;【Risa】「うん……んんっ」
美夜の体がほんの少し動く。
私は起こさないように、また優しく髪を撫でてあげた。
なんだか愛しさが溢れてきそう……


;※EV015P1:ニッコリと微笑む璃紗の表情パーツ
#bg EV15P1
#wipe fade


しばらくして……
#voice miya_0939
【Miya】「んっ……璃紗?」
ゆっくりと、美夜が目を覚ます。
朝弱い美夜はぼんやりと、私を見つめていた。
前も思ったけど、寝起きの美夜はいつものクールさがなくて、ちょっと可愛い。
美夜がしっかり覚醒するまで、私も黙って彼女を見つめる。
#voice miya_0940
【Miya】「……璃紗、熱は?」
#voice risa_1115
【Risa】「ん、下がったみたい。とても気分がいいの」
#voice miya_0941
【Miya】「そう……良かったわ」
ほっとしたように、美夜が微笑む。
#voice risa_1117
【Risa】「一晩中、私についていてくれたのね。美夜こそ疲れていない?」
#voice miya_0942
【Miya】「わたくしはこれくらい、なんでもないわ……璃紗には早く復活してもらわないと」
#voice risa_1118
【Risa】「美夜……」
なんだかジーンとしてしまう。
もし美夜がいなかったら、私は昨日から一人でずっと寝込んでいて……
フラフラになりながら自分でご飯を作り、薬を飲み。
熱が下がったら、何でもないように学校に戻って。
クラスメイトに挨拶をする。
そこにいる誰もが、一人っきりの寂しさなんて知らない、気付かない。
そんな中で、日常に戻る。
自分が元気だろうが、病気だろうが、誰も気にも留めてくれないなんて……
想像しただけで、悲しくなってしまった。
#voice risa_1119
【Risa】「美夜がいてくれて、本当に良かった……」
しみじみ、そう思う。
#voice miya_0943
【Miya】「わたくしもよ。璃紗が治ってくれないと、学校に行く気が起きないわ」
#voice risa_1120
【Risa】「ふふふっ、わかったわ。これ以上美夜のサボりが増えないよう、今後は体調にも気をつけるわ」
#voice miya_0944
【Miya】「そうね、気をつけてね♪」
#voice risa_1121
【Risa】「……って、私がいなくても学校にはちゃんと行くことっ!!」
あぁ、危ない危ない。
思わず私を、サボりの理由にされてしまうところだった。
#voice miya_0945
【Miya】「くすくす、説教まで復活しなくてもいいのにね、委員長さん」
#voice risa_1122
【Risa】「昨日は助かったけれど、私に何かある度にサボるのは、もうだめよ」
#voice miya_0946
【Miya】「それは無理ね……昨日の午前中、ハッキリ実感したわ。璃紗が心配な時に授業なんて受けていられないって」
#voice risa_1123
【Risa】「美夜……」
#voice miya_0947
【Miya】「璃紗はどうなの? わたくしにもし何かあっても、いつも通りでいられるの?」
美夜に、何かあったら……
それはとても、冷静ではいられないわ。
でも。
#voice risa_1124
【Risa】「わ、私は大丈夫よ。ちゃんといつも通りの安曇璃紗でいられるわっ」
#voice miya_0948
【Miya】「……ふふふっ、素直じゃないのね」
私の強がりを見抜いているように、美夜はクスクス笑う。
だって、しょうがないじゃない。
美夜に何かあったらと想像するだけで、胸がはりさけそうになる、なんて……言えるわけないわ。
そんなの、恥ずかし過ぎるもの。
変なこと考えてたら、何だかちょっと熱くなってきた。
#voice miya_0949
【Miya】「少し赤いみたいだけど、大丈夫なの? また熱が上がってきたのかしら……」
#voice risa_1125
【Risa】「だ、大丈夫よ……あのね、美夜」
#voice miya_0950
【Miya】「なにかしら」
#voice risa_1126
【Risa】「昨日は本当にありがとう。美夜にこんなに色々してもらえて、本当に嬉しいわ」
#voice miya_0951
【Miya】「璃紗……わたくしも初めてかもしれないわ」
#voice risa_1127
【Risa】「えっ?」
#voice miya_0952
【Miya】「こんなに誰かの為に尽くしたのって……『愛』とは、誰かに何かをしてあげたいって気持ちなのね」
#voice risa_1128
【Risa】「そ、それって……あっ!?」
美夜の言葉に、私は思わずハッとさせられた。
#voice risa_1129
【Risa】「前にも確か、こんなことがあったわ……」
あれはいつのことだったかしら……
私は滅多に病気にならないけど、一度だけこんな風に寝込んでしまった時があった。
その時はママが会社を休んで一生懸命、私の面倒をみてくれてた。
#voice risa_1130
【Risa】「まるで昨日の献身的な、美夜みたいに……」
今は話したくないと思ってしまう、ママだけど。
昔は大好きだった……私はあの時、確かに愛されていた。
#voice risa_1131
【Risa】「愛されて、いたんだわ……ママに」
#voice miya_0953
【Miya】「……璃紗?」
#voice risa_1132
【Risa】「な、なんでもない。それより美夜、私……看病のお礼がしたいわ」
#voice miya_0954
【Miya】「璃紗?」
#voice risa_1133
【Risa】「美夜の望むこと……なんでも、してあげたいの……」
美夜が私の瞳を覗き込む。
私が何を言いたいのか、すぐにわかってくれたようだった。
#voice miya_0955
【Miya】「璃紗……病み上がりなのに、大丈夫?」
#voice risa_1134
【Risa】「うん……大丈夫、よ」
今すごく、美夜と触れたくて仕方なかった。
美夜はちょっとだけ、困ったような顔をしたけれど……
それでも静かに、ベッドの中に入ってきた。


;**暗転
#mes off
#mes clear
#system off
#bg black
#cg all clear
#wipe fade



;♂MS
#bgm 0 stop 1000


;//END
#next2 S015

atelier_no_koibito_tachi/s014.txt · Last modified: 2013/06/01 22:49 (external edit)